毎年、恒例の兄の書道展のご案内です。

毎年、恒例の兄の書道展です。
お近くにお越しの際は是非ともお立ちより頂ければ幸いです。

以下、兄からの案内文です。

今週金曜日から日曜日、奈良県文化会館において第21回寧社書作展を開催いたします。
寧社書作展は二十年以上前に大学や高校教員を中心にして我々の師匠である故・今井凌雪先生の発案で新書鑑誌の原稿作りのために始めた中国語翻訳会から派生したものです。ご存じの方も多いと思いますが、今井凌雪先生というのは筑波大学名誉教授で文部科学省の看板、平城宮址朱雀門の巨大題字、室生寺山門や安倍文殊院の門柱、黒澤明監督の「乱」「夢」「まあだだよ」、岩波書店の新日本古典文学大系すべての題箋など多数の書跡で有名な方です。
二十一年前の寧社展発足当時には奈良女子大学名誉教授で月一回漢文学習会でお世話になっている横山弘先生に奈良（寧楽）の地からメッセージを発信できるようにとの思いを込めて寧社というグループ名を命名していただき、寧社展の折には特別に講演会をしていただいております。
寧社は発足当時今井先生からいただいた「虎の威を借るようなことはせず、自分たちを信じて自分たちで責任を持って進みなさい。」というお言葉を胸に刻み、メンバーで切磋琢磨しながら勉強しています。
会場にはさまざまな書体、書風、用具、用材を使用し、二百四十㎝四方の大作から葉書以下のサイズまでバリエーション豊かな作品が並びます。例年通り作品一点一点に関する詳しい説明文書も配布します。授業や作品制作のヒントもあると確信しています。
昨年の第二十回展は熊本へ義援金を届けるため、第十五回の際に東北へ届けさせて頂いた時と同様にチャリティー展とし、ご協力を仰ぎました。お陰様でたくさんの義援金を日本赤十字に届けることができました。その際の赤十字の領収書も会場に公開させていただきます。
前記のように今年は異動もあり、昨年度までとは様々な意味で環境が大きく変わりました。寧社展のテーマであるリボーンとなりますやら。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お忙しいとは存じますが、ご高覧ご批評いただければ幸いです。またおそり会いの方へご鳳声いただければ有難く存じます。

植森克昌