- 釜口 博
- BYSプランニング ファイナンシャルプランナー
- ファイナンシャルプランナー
対象:生命保険・医療保険
自己負担ゼロの医療保険ZiPPi、インターネット限定で登場
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1.医療保険の主流は日額給付型
日本人の医療保険および医療保障がある生命保険の加入率は72.1%
(生命保険文化センター H28年生活保障に関する調査)
そのほとんどが1日5,000円や1万円などの日額医療保障である。
そして、単体の医療保険の場合、そのほとんどが終身型の医療保険というのが実態だ。
2.実費補償型医療保険
日額給付型の医療保険が主流の中「実費補償タイプの定期型医療保険」であるZiPPiをソニー損保が1月から販売しはじめた。
例えば、十二指腸潰瘍で10日入院、大網被覆術という手術を受け、手術代込みで100万円(3割負担30万円)の治療費がかかったとする。
健康保険には高額療養費制度があり、実際に窓口で支払う治療費が87,430円、
差額ベッド代(5,000円/日)、食事代、その他雑費で合計15万円支払うことになったとする(標準報酬月額27万円~51.5万円の場合)。
1.入院日額5,000円の医療保険に加入の場合
手術給付金5万円込みで、給付金額が10万円。
5万円は自腹で支払うことになる。
2.入院日額1万円の場合
手術代込みで給付金額が20万円。
5万円分は余分にもらえるが、その分保険料は高くなる
3.ソニー損保のZiPPiの場合
治療費の87,430円は全額給付対象
差額ベッド代を実費支給する特約を付加していれば全額給付対象
食事代、その他雑費12,570円のみを自腹で支払う
では保険料を比較してみよう(40歳男性の場合)
1.1,880円/月(アフラックちゃんと答える医療保険EVERの場合)
2.3,760円/月(アフラックちゃんと答える医療保険EVERの場合)
3.2,222円/月(入院時差額ベッド代特約付き)
※上記すべてのプランに先進医療特約は付加していない
1では給付金額が実費を下回り、2では逆に給付金額が実費を上回るが、保険料は高くなる。
3は1よりも保険料は高くなるが、実費支給型なので安心である。
今後の医療技術の進歩や社会保障制度の変更などの社会環境の変化に対応できるのは、実費補償型の医療保険である。
ただ、ソニー損保のZiPPiは、5年毎更新の定期型医療保険のため、5年ごとに保険料が上がっていく。
その点をどう判断するかだ。
3.日額給付型+実費補償型
上記を踏まえ、医療保障を充実させたい方にご提案するとすれば、日額5,000円の先進医療特約を付加した終身医療保険を確保しながら、実費支給型の定期型医療保険を重複加入するプランである。
上記3の入院時差額ベッド代特約を付加しない場合の保険料は、1,662円まで下がる。
日額5,000円の終身医療保険は差額ベッド代を補填するために確保し、治療費全額は、ZiPPiなどの実費補償型の医療保険で担保するという加入の仕方だ。
実費補償型の医療保険は責任が発生する就労期間のみ確保しておき、それ以降は更新しないという選択だ(終身医療保険は継続)。
ただし、医療保障は、潤沢な預貯金がある方は加入しなくても問題はない。
そもそも健康保険などの社会保障が充実している日本では、あえて加入しないということも選択肢だ。
なお、実費支給型の医療保険は、ネオファースト生命、ライフネット生命、富士火災海上保険も取り扱っている。
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