
- 榎本 純子
- 神奈川県
- 行政書士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
被害を受けている人 or 被害を受けている疑いのある人は、相手が「モラルハラスメントであるのかないのか」、「自分の受けているのがモラルハラスメントであるのかないのか」が、とても気になるようです。
でも、私の考えでは。
HPのモラルハラスメントモラルハラスメントページにも書いているのですが、「相手の行為がモラルハラスメントにあたるかどうか」は、そんなに重要ではないと考えております。
どうして、「モラルハラスメントであるのかないのか」がそんなに気になるのか。
そのこと自体が問題。
というのは、人間は普通は、夫婦であってもなくても、人間関係の中で何か嫌なことをされたら、普通に「嫌だ」と感じるものだからです。
「自分が嫌だと思う」ということ自体が正しいのかどうか。
その、根本のところに疑問を持ってしまうから、「モラルハラスメントであるのかないのか」が気になるのだと思います。
どうしてか。
今まで読んでくださっている方はわかると思うのですが、モラルハラスメントの被害者は、自分の感情そのものを否定されてしまう日常を送っているからです。
沸き起こってくる感情に、本来正しいも正しくないもありません。
感じた思いをいつでもそのまま表現していたら、社会生活上は問題がでてくるかもしれませんが、「こういう感情を持つこと自体が間違っている」ということは、絶対にありません。
「嫌だと思う自分の気持ちが間違っているのかどうなのか」と気になる。
相手の行為がモラルハラスメントにあたるかどうかよりも、そのこと自体のほうが大きな問題です。
そして、モラルハラスメントであってもなくても、その関係には、どこかに問題が必ずあるはず。
なんらかのコントロールを、受けているはず。
HPで、「ある一つの行為がモラルハラスメントにあたるかどうかを考えるよりも、受けている側=被害者の感覚を信じたほうが実際的であり、問題の解決には早いというのが実感です。 」と書いているのは、そういう意味です。
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