モラルハラスメント対策〜3 - 家事事件 - 専門家プロファイル

榎本 純子
神奈川県
行政書士

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対象:民事家事・生活トラブル

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モラルハラスメント対策〜3

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モラルハラスメント
ついこの前からHPにアップしたモラルハラスメント対策コーチング
おかげさまで、ナカナカの反響であります。

それだけ、この問題で苦しんでいらっしゃる方がたくさんいるのだな、と改めて思います。

さて、前回の続き。

家の中にだけいる被害者と、家から出ることのできる被害者の違いについて、です。

人間というのは不思議なもので、「それは絶対に間違っている」と思っても、確信をもった口調で何回も言われると、「もしかしてそうなのかな?」と思ってしまうものではないでしょうか。



例えば・・・・。
「東京タワーは大阪にある」


・・・・・・。
そんなはずはない、と思うはず。
だって、東京ってついてるんだから、東京にあるはず。

でも、何回も何回も、確信をもって言われ続け。
「東京と名前がついてるから東京と思い込むのは愚かだ」
と言われたら。


まぁ、多少例えが悪いかもしれませんが。笑。


これが、人格に対する攻撃だったらどうでしょう。

「あなたの言うことは全て間違っている」
「あなたは頭がおかしい」

または、はっきりと言葉にはしないけれど、明らかに、「あなたは間違っている」という態度をされ続けたら。

そんなはずはない、と思いながらも、前回お話した「お互いに選びあった関係である」という枷も手伝って、「もしかして自分が間違っているのだろうか」という気持に、だんだんとなってきてしまうのです。


ちょっと前がながくなってしまいましたが、本題。

ここで、『家から出ることができる被害者』と、『家の中だけにいる被害者』の違いが出てきます。

家から出ると、当然加害者以外の意見も耳に入るようになります。
「自分は間違っていると思ったけど、やっぱり間違っているわけではないのかな」という意識です。

これが、家から出られない=他人とあまり接触のない被害者の場合、加害者の攻撃にさらされるだけで、他の意見を聞く機会がなくなってしまいます。

私が見た限りですが、家から出ない被害者のほうが、加害者から強いコントロールを受けているように思えます。
それは、こういう理由からではないかと思います。


ですが、家から出ることのできる被害者の場合も、かかえている問題の重さは同じ。

そもそも、一番リラックスできるはずの家庭の中で、特に大きな問題がおきているわけでもないのに、「自分が間違っているのか」という疑問を持たないといけない状況、それ自体が一番の問題だと思います。

このシリーズ、まだまだ続きそうです。
ここまで読んで頂いた方には、今後もよろしくお付き合いくださいませ。

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