多くの場合、この査定価格はあなたが思っているよりも低いでしょう。
あなたはその査定価格をすんなり受け入れられますか?
「査定価格や相場というものは理解できなくはないけど・・・築年数や査定表にあらわせない、他人が気付いていないすばらしいところや、こだわりの部分があるのです。わかる人にはわかるはず。」
これは、あなただけではなく、皆さんが思うことです。
そうであるなら、一度だけチャンスをもらいましょう。
査定価格や相場を考慮したうえで、あなたの所有の不動産の良いところを加味して、自分なりに評価してみましょう。
あまりにも相場と乖離してしまうのはよくありませんが、あなたが売却可能だと考える最大値を出してください。
そして、不動産屋さんにその価格で売りに出してもらいましょう。
しかし、期限は3週間。最大でも1ヶ月だけです。
現在の不動産業界ではレインズと呼ばれる不動産流通機構が発達しており、あなたの売却物件の情報は、登録すれば一瞬のうちにほとんどの不動産屋さんに知れ渡ります。
そうなれば、新規物件に対しては非常に敏感な不動産会社の営業マン。
すぐに情報を取り寄せてお客さんに紹介します。
つまり新規物件の情報公開の場合、依頼した不動産会社が不動産流通機構に登録するまでの1週間、その情報を入手した不動産会社がお客さんに紹介するための1週間、そしてそれに対するお客さんの反応を待つ1週間。
あわせて3週間で見込みがわかるのです。
3週間経っても何の反応もなければ、潔く価格変更してください。
あなたが所有している不動産が良くないというのではありません。
残念ながら、価格が高いのです。
今は情報化社会です。
だれでもいい情報にはすぐ飛びつきますが、そうでなければ見向きもしません。
不動産だって同じです。
特に不動産価格の大幅な上昇が見込めない現在、このまま時間をかけて待っているのは得策ではありません。
不動産の購入を考えている方は必死です。いろいろなところから情報を取り寄せ、割安で良い条件の物件を探しています。
もしあなたが出来るだけ、良い条件で売却したいと考えるのならば、購入希望の方の手の届く価格帯に近づける必要があります。
その上で、価格や条件などをどう交渉するかがポイントです。
交渉のテーブルに乗ったときに、あなたの物件の良い点をアピールしましょう。
その交渉次第で、本当の売却可能価格帯の最高値が出てくるのです。
CFP®・不動産コンサルティング技能登録者 永田 博宣
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