これはと思える物件があれば、まず、あなたがやることは、「不動産購入申込書」を不動産会社に提出することです。
※通常、「不動産購入申込書」(「買付け証明」と呼ばれることもある)は、不動産会社にありますので、あなたが用意する必要はありません。
不動産会社の営業マンにとって、「不動産購入申込書」は契約のための大切な第一歩です。
ですから、不動産会社の営業マンは物件をいくつか見てもらった後、その中にあなたが気に入った物件があるようならば、「不動産購入申込書」の記入をすすめてきます。
その書類には、価格や引渡し日の希望はもちろん、手付金の額、融資の予定額、契約希望日など契約のための具体的な内容を記入する欄があります。
さらには、勤務先や年収まで記入を求めてくるものもあります。
「とりあえず、物件を押さえておきましょう。」
「とりあえず、交渉の順位を確保しておきましょう。」
このように、不動産会社の営業マンの中には、お客さんがまだ決断できていなくても、半ば強引に記入させる者もいるようです。
その時点では、この物件と決断できてなくても既成事実をつくることにより、契約へどんどん進めることができるからです。
「不動産購入申込書」の多くは、不動産会社宛になっており、あくまで交渉を依頼するといった内容のものになっています。
仮に「不動産購入申込書」を提出したとしても、どうしても契約したくない場合は撤回することができます。
そのようなときは早めにきっぱりと断りましょう。
ただし、その行動は本当は良いことだとは思いません。
不動産会社の営業マンはもちろんですが、話が進んでいた場合には、その物件の売主さんにも迷惑がかかります。
どんなに気軽にすすめられても、「不動産購入申込書」を提出する際は、慎重になって判断しましょう。
CFP®・不動産コンサルティング技能登録者 永田 博宣
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