女性にはパーフェクショニストが多いというのがあります。
Perfectionist - いわゆる完璧主義者です。
完璧な母、妻、娘、姉妹、女友達、そんなものを
いつの間にか、期待されていると思い込むからでしょうか。
それとも、女性たちの習性ともいえる周りへの気配りや
周りを喜ばせたいという気持ちから、より完璧な存在で
いなければ、と思い込んでいるからでしょうか。
そもそも、完璧でいなければいけないなんて
誰かが言ったんだっけ?と思ってみるといったい誰が
始めにそう言ったのか、多分答えはありません。
それでも多くの方が、理想の女性像みたいなものを
持っていて、また、理想の自分像を持っていて、それに
向かって努力している。
よりよいところへ、という精神は素晴らしいし
その努力も素晴らしいものです。
ただ、その過程で自分が苦しんでしまう結果を
招いてしまうこともあります。
なんでもパーフェクトにこなそうと、そして
パーフェクトになろうとして、ときに
そうなれないときもある。
そうなれないときでも、まあ、そういうときもある、と
良い意味で適当に受け入れていく精神があれば
大丈夫。
でも、そうでないときは逆に、そのパーフェクト像に
当てはまらない自分に対して、(昨日のお話のように)
自己嫌悪やイライラ、自信喪失、罪悪感というものを
感じ、その結果、苦しむことになるのです。
せっかく自分に対して掲げた高いスタンダードが、
バックファイアして自分を苦しめる、という状態です。
これって、本当に矛盾しています。自分に対して
スタンダードが高いのは良いこと。理想が高いのも
良いこと。
なら、パーフェクトを目指すのも悪くないことのはず。
なのに、なぜそれがバックファイアするのでしょう。
パーフェクトになれたら、何が具体的に自分にとって
メリットなのか、考えたことはありますか?
パーフェクトな人なら、みんなに好かれる?
周りに感謝される?受け入れてもらえる?
なら、逆にパーフェクトでない人は、ダメということ?
こうして考えると、パーフェクトに対する私たち自身の
思いや、その影にあるニーズ、思い込みが
バックファイアの原因になっているのかもしれません。
パーフェクトじゃなくたって、好かれるし、感謝されて
受け入れてもらえる人はたくさんいますし、よく考えて
みれば、完璧じゃなきゃ意味がない、なんてこともない。
英語では No one is perfect という言葉もあります。
完璧な人なんていない、という意味。
もしそうなら、everyone is perfect とも受け取れると
考えています。完璧な人がいないなら、それぞれが
その人なりに完璧だ、ということです。
パーフェクトを目指すなら、自分がその過程で
苦しまないように。
もし苦しんでしまうなら、パーフェクトに対する自分の
思い、どうしてパーフェクトでなければいけないのか。
そもそもパーフェクトとは、どこから来たのか。
パーフェクトになれたら、手に入るものは何か。
もう一度考えて、パーフェクトに対する自分の
思い込みを洗ってみましょう。
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このコラムの執筆専門家
- 小倉 美紀
- (パーソナルコーチ)
- エナジー・コーチ エナジー・コーチ
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