- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
アメリカはどこで道を誤ったのか? #1
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ベンチャー経営術、イマ〜戦略系。
販促・プロモーションのバックヤード
2008-10-09 08:25
すでにアメリカを含め、EC、ヨーロッパ諸国へと広がりを見せています。
エスオープランニング、山藤(サンドウ)です。
今回は、今、そこにある危機として、アメリカ経済のサブプライムローン問題と、
世界的に広がる金融大恐慌について、私見としてお話をしたいと思います。
資本主義経済の死角
日本では、つい先日まで「アメリカ型金融システムの導入」が大人気で、
大手企業などが追従したが、今、そのアメリカがかつてのバブル経済の破綻の
ような、日本と同じような危機の中にあります。
最近、参考になるビジネス書をご紹介したいと思います。
アメリカはどこで道を誤ったか?
この書籍の著者は、米国の巨大投資信託会社の経営者で自らの実務体験の
遺影に、アメリカ経済の病を診断して、改善に向けての基本的方策を考察
しています。
日本のベンチャー経営者や、企業家にも参考になることが多いかな?
と思い、今回取り上げてみました。
企業活動について、
経営陣は、過剰報酬、短期利益至上主義経営の為の会計操作、利益操作など、
自分たちの利益を優先させて、企業の長期的健全な発展を目指していない
ものがとても多くなったと指摘します。
この問題は、企業の所有者である株主が監視しますが、アメリカでは個人が
株式を直接保有せずに資金運用を委託する、金融仲介機関(投資銀行や
運用会社など)を通じて、間接的に保有することが多いです。
そして、その金融仲介機関の経営陣やマネージャー自体も自らの利益を優先させて
動いているのです。
その結果、
企業の健全な発展に資する投資家ではなく、株価の短期的な
動きを重視して、短期売買を繰り返す、投機家になってしまっていることが
問題なのです。
本来、企業の業績を上げる使命を受けて活動している経営陣が、自分たちの報酬や
給料のことだけを考えて行動している、
これは、どこかの国の官僚やお役人さんだけのことではなかったのです。
つづく、
アメリカはどこで道を誤ったか?、ジョン・C・ボーグル
コラム著者: オールアバウト/専門プロファイル、山藤