金価格の下落は金貨購入のスタート機会 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

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閲覧数順 2024年04月22日更新

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金価格の下落は金貨購入のスタート機会

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資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

先週末、ニューヨーク商品取引所金価格は終値で1,100ドルを切り1.085ドル(1トロイオンス)をつけました。また、NYの原油価格も50ドル(1バレル)を切り48.14ドルで終わりました。

先週下記のグラフを掲載しました通り、年初来から商品価格は揺らいでいます。
グラフは期間2014年12月26日から2015年7月17日、NY原油(黄色)、NY金(ブルー)、そしてCRB指数(紫色)の騰落推移です。

150717金先物NY石油価格CRB指数


原油(黄色)は年初から下げ3月以降上昇したのですが、ここにきて下げています。金(ブルー)は年初に上がった後長い下降トレンドが現在も変化していません。
また、商品全体を代表するCRB指数(紫色)も上昇する勢いはありません。

原油はイランの核開発問題が、妥結に近づき(国会の採決が残っています)、イラン原油の供給が増えることが予想されますので、原油価格は当面下がりこそすれ上向くことは無いと思われます。

また、中国の景気減退はグローバルな資源価格に影響しますし、そして富裕層の金需要も減退が予想されます。

そこで過去の金価格推移をグラフ化したのが下記です。
期間は1973年から2014年で、年間の最高高値、平均価格、採点値を現しています。

150726海外ドル建て金価格年度推移
グラフを見ると2001年から始まった金の暴騰もここにきて変化したと思われるほどの下降です。
金価格の上昇に一役買った金ETFのスパイダー(SPDR)ゴールドシェア」の残高が7月23日現在で684トン台と12年12月のピーク1353トン台の半分になっていると2015年7月26日電子版で報じられています。

時間をさかのぼりますと
1970年代の金は、63.9ドルから500ドルに上がりました。大きな値上がりです。
1980年のピーク850ドルの後は長期低迷期で1999年の最安値は252.80ドル迄下がっています。

その後金の上場投信=ETFが開発され、バブル的な上昇が始まりました。
金は2011年に1トロイオンス1,896.5ドルの史上最高値を付けたのち、現在まで下落トレンドです。(日本円は現況円安に振れていますので、このグラフの軌跡よりも下降の勢いは穏やかです)。

とはいえ、円安も3年以上続いており、過去は絵年程度の周期で円安・円高が繰り返していますので、このまま円安が続く保証はありません。特に資源価格の低下から、ここの所日本の経常収支は改善(黒字)の方向にあります。
過去に英国中央銀行の金売却により、それを買い入れて2010年ごろに売却し、多額な利益を得た日本の主婦層(ミセス渡辺)の出番もしれません。

今回は、まだまだ為替・価格変動の波がある様に思えます。当面は金貨を一つずつ、期間を置いて買われるような時間差戦略の採用をお勧めします。

金は金利を得られません。むしろ保管コストがかかります。また、小口であれば余計なコストもかかります。
然しながら、手に持つ感触はずしりと重く、これが「金だ!」と感じることができ、一つの美術品でもあります。
インフレを予想している方には現物資産の一つとしてお考えください。

私は資産配分の一環ではなく、趣味を楽しむという側面からの金保有をお勧めしています。
また、本当に動乱などのリスクが発生した時に役立ち、ハイパーインフレにも備えられます。
(ただし私は、両リスクともに日本での発生頻度は標準偏差3レベルと考えています)

購入は誕生日、結婚記念日、クリスマス等、年に一回か2回がお勧めです。
資産のほんの一部(1%~3%程度)としてお考えください。

金の価格変動のトレンドは、グラフにもある様に長期間すぎるほどの周期です。
今回は商品価格が全面的に下降を始めたと思われるタイミングですので、紹介しています。

一般生活者の資金は下記のようになっています。
ご自身の資産を運用するファンドマネジャーとして資産配分をお考えください。

150725個人の資産


FP学会会員
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー
オフィス マイ エフ・ピー 代表 吉野 充巨
FPプラス投資助言で人生設計から資産形成まで一貫してサポート
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。
あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で資産配分とポートフォリオ構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。

【保有資格】
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定 プライマリー プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者
登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制アドバイザーとは
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.html


『このコラムは、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべて読者・ご相談者ご自身に帰属いたします。投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者・相談者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
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