70年前の6月23日は「沖縄戦の終結の日」、正しくは「日本政府が沖縄を完全に見捨てた日」。
「沖縄戦」の最中は、たくさんの市民、子ども、女性、そして高齢者が犠牲になりました。
その犠牲者の中には、日本軍に殺された人も大勢いるそうです。
日本政府に完全に見捨てられた沖縄県は、その後、四半世紀以上の長きに渡り、
「外国」になります。
アメリカの施政下では、車は右側通行でしたし、九州や東京に行くにはパスポートが必要でしたから。
日本が朝鮮戦争の特需に沸き、空前の高度経済成長を成し遂げている間も
沖縄県は取り残されてしまうのです。
沖縄県という自治体をまるまる見捨てた実績のある日本政府です。
集団的自衛権に議論を費やすことに、果たしてナンの意味があるのでしょうか?
どうせ、いざとなれば、
多くの一般市民を犠牲にした挙句、自治体をまるまる見捨てるのでしょう。
70年前の沖縄県の悲劇を忘れてはなりません。
そう言えば。
70年前の4月7日に「沖縄県を救う使命を帯びて」旅立った戦艦大和は
沖縄にたどり着く前に、アメリカ海軍の飛行機に沈められてしまう。
そんな沖縄県ひとつ救えなかった戦艦大和が、
アニメでは宇宙戦艦ヤマトになって「地球を救う使命帯びて」旅立っていく。
自治体ひとつを救えなかったのが、今度は地球を救う…大変なご出世ですね。
このコラムの執筆専門家
- 大泉 稔
- (東京都 / 研究員)
- 「保険と金融」の相続総合研究所
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