- 長谷川 進
- 神奈川県
- 経営コンサルタント
-
080-5450-9751
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
今日はSaaS/ASPのユーザー利用状況についてのお話です。
ITproにおいて、SaaS/ASP利用実態調査2008が報告されています。
ユーザー利用状況に関する主なポイント
(1)電子メール、SNSなどのコミュニケーション系アプリケーションが一番多く利用されており、次に基幹業務の会計、人事・給与などが多く利用されている
(2)初期コストは全体の平均が300万円弱であり、基幹業務系では約400万円、非定型業務系では約200万円かかっている
(3)基幹業務では100万円近辺初期コストがかかっているユーザーと1000万円を超えるユーザーが多く、非定型業務では5000円未満から1000万円超まで様々な回答が満遍なく得られた
(4)1アカウント当たりの年間コストは全体が1万6000円であり、基幹業務系が高く、その違いは初期コストよりも大きい
(5)1アカウント当たりの年間コストは非定型業務が7000円程度で済んでいるのに対し、基幹業務では2万8000円と4倍かかっている
(6)稼働までの期間は、基幹業務の方が半年程度なのに対し、非定型業務では4ヵ月程度と短くなっている
SaaS/ASPに対する慎重な取り組みをしている様子がうかがえます。
コスト面や納期面などから取り組みやすい「電子メール、SNSなどのコミュニケーション系アプリケーション」から導入を始めていくのは、リスク低減という意味からは妥当な考え方といえます。
しかし、ITベンダーに勧められるままに軽い気持ちでSaaS/ASPを始めることは避けたいものです。
一度始めたSaaS/ASPを変えることは、かなりの労力を要するものですし、上記ポイントから選択肢の幅が広がってきていることもうかがえます。
自社の経営戦略を踏まえ、複数サービスを比較検討した上で、SaaS/ASPの導入を進めていきたいものです。
横浜で働く中小企業診断士長谷川進のブログ
このコラムの執筆専門家
- 長谷川 進
- (神奈川県 / 経営コンサルタント)
新規事業成功の鍵は、リスクヘッジを考えた事業戦略策定にあり
日本アイ・ビー・エム在籍時の15年間に多数のITプロジェクトに参画しました。その経験から、「新規事業が失敗する場合の多くは、構想段階に問題がある」と考え、リスクヘッジを根底においた事業戦略の策定、プランニングを行っております。
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