- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
質問の内容は、1000万円でリフォームするか1500万円で新築するかを迷っているという内容でした。
御参考までにコラムに掲載させていただきます。
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こんにちは。
ますいいリビングカンパニーでは最近リフォームを数多く手がけております。
お金をかけてリフォームするのだから、当然構造補強を行うことも大切にしています。その際に目安になる考え方をお伝えします。
1500万円の予算の住宅の構造関係コストはいくらか?
まずはこの金額の目安をつかむことが大切だと思います。
基礎工事:90万円
木造躯体工事:110万円
構造金物費:8万円
棟上工事費:12万円
合計・・・・220万円
といったところでしょうか。あくまで目安ですが、地盤改良工事を除く工事予算の目安としてはこれでよいと思います。いかがでしょうか。意外と安いと感じるでしょう。
それでは、築28年の木造住宅の構造を補強するのにいくらかかるでしょうか。これは、その建築の状況を調査しなければわかりません。しかし、もし基礎がひび割れていたり、柱の足元が腐っているようだと多くのコストがかかることが目に見えています。もし、しっかりとした基礎の上に良い状態の木造躯体がのっているのであれば、わずかな予算で補強が出来るでしょう。
220万円で新築の構造が出来ることを考えると、調査の結果220万円以上の補強コストが必要な場合は建替えたほうが良いような気がしますね。もちろん愛着があるなどの理由がある場合は別ですが、それでも保存状況が良くない場合は思い切って建替えをお勧めします。設計事務所に依頼すれば床下や小屋裏の調査をふくめ、耐震性の調査をしてくれます。一度御相談されてはいかがでしょうか。
事例などは
http://www.masuii.co.jp/