
- 長谷川 進
- 神奈川県
- 経営コンサルタント
-
080-5450-9751
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
今日はIT投資についてのお話です。
ITproにおいて、2008年版中堅・中小企業のIT意識調査が報告されています。
ITアプリケーションに関する主なポイント
(1)財務管理、人事・給与管理、販売・在庫管理といった基幹系業務システムは、年商規模や業種に関係なく、いずれも経営課題解決のためには重要度が高いと認識されている
(2)電子メールやセキュリティ関連ソフトも基幹系業務システムと同程度に重要と考えられている
(3)ERP(統合基幹業務システム)は、製造業だけでなく小売業、卸売業でも重視されている
(4)先進的な中堅・中小企業では、短納期や商品に問題が発生したときのトレーサビリティ確保を実現するために、基幹系業務をERPで刷新する「ERPリプレース」を考え始めている傾向が伺える
(5)EC(電子商取引)サイト構築・運用のアプリは低い評価結果となっている
(6)中堅・中小企業においても内部統制、特に業務プロセスの管理と監視は企業が不祥事を起こさないためにも必要な投資であるという認識がある
私が注目したのは、(1)(4)(6)です。
多くの企業がITに関する堅実な考えを持っていることが分かります。
経営課題解決のためのIT活用の重要性も、多くの企業で認識されています。
そうなってくると、IT化の成否を分けるポイントは、経営課題解決に向けた具体的なプランニングにあるのではないでしょうか。
・中長期的なプランニングを進めていく中で、IT化の進め方や範囲などを具体的かつ論理的に検討していく
・思いつきやITベンダーの言いなりになるのではなく、あくまで中長期的なプランを見据えながらIT化を着実に進めていく
・経営課題解決において特に重要であると判断された場合には、スピードを重視したIT化を進めていく
経営課題解決に向けた戦略的IT活用を是非成功させましょう。
横浜で働く中小企業診断士長谷川進のブログ
このコラムの執筆専門家

- 長谷川 進
- (神奈川県 / 経営コンサルタント)
新規事業成功の鍵は、リスクヘッジを考えた事業戦略策定にあり
日本アイ・ビー・エム在籍時の15年間に多数のITプロジェクトに参画しました。その経験から、「新規事業が失敗する場合の多くは、構想段階に問題がある」と考え、リスクヘッジを根底においた事業戦略の策定、プランニングを行っております。
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