- 河野 貴史
- 株式会社メンター・クラフト 執行役員
- 東京都
- ビジネススキル講師・コンサルタント
対象:ビジネススキル研修
先の年末年始も宝くじで盛り上がりました。わさわさした、せわしない雰囲気に乗せられて、つい買ってしまった方も多いことでしょう。
かくいう私も、必ずと言っていいほど、この時期に宝くじを買います。
夢見る1等、現実は末等。買わなくては始まらないし、かといって心ゆくまで買い漁るなんて、夢見るにもほどがあるというもので、大抵は連番とバラを各10枚ずつ買い求め、家族で大騒ぎして楽しんでいます。
ところで、宝くじで買っている夢には、どれぐらいの価値があるのでしょうか。
夢は∞(計れない)、買った人の気持ち次第、その通りです。
しかし、売買するというビジネス視点で捉えるなら、定量的に考えることが大変重要になります。そんな無味乾燥なことを、とおっしゃらずに、少しの間おつきあい下さい。
当たり外れがある物事の価値を計りたい時に便利な考え方があります。
「期待値」です。
教科書通りにいえば、期待値とはある試行を行ったとき、その結果として得られる数値の平均値のことを言います。
例えば、100円玉をトスして、表が出たら100円手に入り、裏が出たら0円で何ももらえないとします。
100円玉に何の細工もなければ、表が出る確率と裏が出る確率は等しく0.5(50%)ですね。トス1回で手に入るのは、100円か0円のどちらかですが、何回もトスを続けたら、1回あたり平均していくら手に入れることができるでしょうか。
そう、50円です。
計算式で書くと100×0.5+0×0.5=50、これを100円玉トスの「期待値」と言います。
同じように、サイコロを1回振って出る目の数の期待値は3.5となります。実際には、「3.5」という目の数はないのですが、1回あたりの平均値と考えれば理解できると思います。
次回は、この期待値を使って、宝くじの夢の価値と、ビジネスでの活用方法を考えてみたいと思います。
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