- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、5月は固定金利が全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、5月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.033%低下の1.091%、20年超の最長期間は前月比0.073%低下の1.834%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、3月下旬から4月上旬にかけては、日本の長期金利が0.3%台で推移したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利の指標となる長期金利は変動幅が大きな展開が続きそうです。
4月の長期金利は、3日に発表された米雇用統計が市場予想を大幅に下回る結果だったため、米長期金利の低下に連動して0.3%台前半まで低下しました。
しかしその後は、日本株の上昇や国債入札に警戒感が出たため0.3%台後半まで上昇したものの、次第に入札への警戒感が後退し0.3%台前半まで低下しています。
債券市場は基本的に日銀頼みの相場が続いているため、今後も日銀の動向に左右される展開が続くものと考えられます。
これを受けて、長期金利の中心レンジは0.3%台で推移すると考えられ、この場合5月の他行の長期固定金利は横ばいの可能性が最も高いと考えています。
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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