40代~50代の主婦が陥りやすい「空の巣症候群」とは？

夫婦問題カウンセラーの高草木陽光（たかくさぎ　はるみ）です。

「空の巣症候群」（カラノスショウコウグン）という言葉を聞いたことがありますか？

「空の巣症候群」とは、子育てが終わり、子供が家を出ていく（巣立っていく）ことで

抑うつ状態になってしまうことをいいます。

子供が成長すれば、進学や就職、結婚などで、今まで住んでいた自宅から巣立つことになります。

当たり前のことだとは思いつつも

「子供がいなくなってしまった」という事実を受け止めようとする度に

胸が苦しくなり、何とも言えない空虚感や不安感に襲われるのです。

ポッカリと胸に穴が開いてしまったようで

何もする気になれなかったり、自然に涙が出てきたり・・・

段々と、心身の不調が表れてきます。

不眠、食欲不振、不安感、頭痛、肩こり、吐き気など・・・

「空の巣症候群」は、子育てが終わる年代の女性が陥る症状ですから

40代～50代の女性が対象となりやすいのです。

また、その年代の女性は、更年期によるホルモンバランスの乱れもあり

症状を悪化させてしまう恐れもあります。

子供が自分の元から離れてから　気分が優れない日が続いている場合は

早目に医師の診察を受けた方が宜しいかと思われます。

私のところにカウンセリングにいらっしゃるご相談者の方の中には

空の巣症候群であろうと思われる主婦の方もいらっしゃいますが

それよりも、空の巣症候群であろうと思われる母親を持つ　”娘さん”や”息子さん”

または、その”ご主人”からのご相談が増えています。

ただ残念なのは

自分の母親や妻が、だいぶ以前から

「空の巣症候群」と思われる症状が見られ

その後、精神的に手に負えないくらい不安定な状態になってしまったと分析する家族が多いということです。

夫や、巣立った子供達が、何年間も寄り添うことを避けて来た結果

「空の巣症候群」だったと思われる　その人は

”壊れた人間”　になってしまったのではないかと考えられます。

巣立った子供に対して、異常なほど依存してしまったり、執着したり・・・

自分の夫に対して、しょっちゅう怒りや憎しみをぶつけてきたり・・・

「空の巣症候群」になってしまう理由は

もちろん、夫や子供のせいだけではありません。

もともと持つ　本人の性格も大きく影響していると思われます。

【こんな人は気を付けましょう！】

真面目に　子育てに取り組んできた　教育ママさんタイプ

どちらかというと　人付き合いが苦手なタイプ

良い妻、良い母でなくてはいけない・・・と考えるタイプ

趣味がない人

夫婦仲が良くない人

今の時代、一人っ子が多くなっていますよね。

あまり子供中心の生活になり過ぎると

後になって　自分自身も辛く、そして家族をも苦しめることになり兼ねません。

子供が巣立った後に、猛烈な孤独感に襲われずに済む方法として

あなたが今から出来る準備や　心構えがあるのではないでしょうか？

さて、あなたなら、どんなことから始めますか？