- 大野 萌子
- 一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構 代表理事
- 東京都
- 心理カウンセラー
こんにちは。
産業カウンセラーの萌ちゃん先生です
ブログを読んで下さる読者の方からこんなご意見をいただきました。
【セクハラ、パワハラ、モラハラをする行為者の方は
あまり悪気がないと思うので、
被害者の方がどういうコミュニケーションの取り方をすれば
お互いにとっていい人間関係が築けるか次回知りたいです。】
上下関係や仕事先の方、お客様、お世話になっている人
様々な人間関係で、
拒否の意思表示が行えず、
いやだと思いながらも我慢したり、
笑ってごまかすことがあるかと思います。
特に、笑ってごまかすと
相手は、受け入れてもらえたと勘違いしやすいです。
辛いですね~。
どれだけ鈍感なんだ!と思っても解決しません。
嫌だと伝えられない。
実は、これが問題です。
意思表示する必要があるのです。
嫌だ、困っている、不愉快だ、傷ついたと伝えなければ
残念ながら、相手に伝わらないからです。
でも、どうやって。
自分も相手も尊重する伝え方があります。
アサーションといいます。
アサーションを一気に習得するのは不可能なので、
まずは、導入から。
嫌な気持ちはマイルドなうちに伝えます。
気持ちの穏やかなうちに伝えるのです。
【なんとなく嫌だ。好きじゃない。気になる。】
この程度の時に伝えます。
カレーでいうと甘口の状態です。
このときは、まだ気持ちにゆとりのある状態なので、
口調や表情も穏やかに、相手の様子を見ながら対応できます。
でも、大抵は
それくらいのことで…、言わなくても…と放っておきます。
何も意思表示をしないので、行為者はやめません。
するとやがて、
【腹がたつ。嫌い。】
といったカレー中辛状態になります。
この状態になると、伝えるのに一苦労です。
感情が先行し、穏やかに伝えるのは難しくなります。
それでも、我慢すると、
【許せない!大嫌い!顔も見たくない!】
といったカレー大辛状態になります。
もう、この時点で冷静に伝えることはほぼ不可能です。
この状態で伝えるのは、
最近のゲリラ豪雨のように一気に襲いかかるようなもの。
それこそ関係性にもヒビが入りかねません。
感情が、相手に向かわず
自分の中で苦しくなってしまうこともあると思います。
怒りの感情、嫌だという感情は、できるだけマイルドなうちに
伝えることが大切なのです。
自分の気持ちに敏感になって
気になる程度の時の気持ちを見逃さずに
自分でしっかり把握する必要があります。
自分の心にきちんと耳を傾けて下さいね。
この続きは、また今度。
萌ちゃん先生でした
このコラムの執筆専門家
- 大野 萌子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- 一般社団法人 日本メンタルアップ支援機構 代表理事
メンタルアップマネージャ認定機関
働く人が一番ストレスを感じるのは、人間関係であることが厚労省データからも明らかです。人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメント、ハラスメントの生きたスキルが身につく、ワークショップ型研修をご提供します。
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