抗がん剤での痺れ(しびれ)を筋ポンプ温浴が修復改善 - 各種の体の不調・各部の痛み - 専門家プロファイル

奈良 修次
ナラ鍼灸院 院長
大阪府
鍼灸師 臨床検査技師

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対象:体の不調・各部の痛み

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抗がん剤での痺れ(しびれ)を筋ポンプ温浴が修復改善

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温熱治療 痛み 痺れ

筋ポンプ温浴とは、バス・ハイパーサーミアという「温浴」と「保温」との温熱負荷でなる代替医療で、その、「温浴」で筋ポンプを加え細胞障害の血流を促がし、ヒートショックプロテイン(HSP)誘導や神経毒デトックスなどで、細胞修復が見込める痺れ温熱療法。


1.がん痺れの種類

がん関連での痺れには、がんの進行によるものと、抗がん剤の副作用による痺れがあります。


1)がん進行によるものには、現れる神経障害のことで、末梢神経への圧迫、末梢神経が出はいりする脊髄への圧迫、血管浸潤といって血管に増殖して痛みや痺れが出現します。


2)抗がん剤によるものは、抗がん剤にもよるが、成分が、がん細胞の増殖に関わる微小管(びしょうかん)と末梢神経の情報伝達に関わる微小管に、区別なくダメージ(DNAの合成抑制)を加えるもので、結果して、がん細胞にダメージを加えるが、共に末梢神経細胞にもダメージが加わる形となり、痺れが副作用として引き起こると考えられています。


2.抗がん剤による末梢神経障害(痺れ)

抗がん剤の種類や投与回数や投与量にもよりますが、投与を中断しても薬剤の蓄積や末梢神経細胞へのダメージの程度によって回復にも時間が掛かります。


末梢神経障害(しびれ)を起こしやすい主な抗がん剤の種類(がん情報サービスより)


3.痺れ根治の足掛かり

痺れ根治には、がん進行によるものは原因となるがん細胞を取り去ることです。抗がん剤によるものは末梢神経障害ぶの自然な形での機能回復です。


4.痺れ緩和と細胞修復には筋ポンプ温浴

筋ポンプ温浴は、マイルド加温療法で既存する効果を受け継ぐ方法で、自宅で行える痺れ緩和と末梢神経障害修復にお奨めします。


1)筋ポンプ温浴の優位点

・タンパク質を修復するヒートショックプロテインを増やす

・温浴効果が足先の痺れを軽くして足の運動が楽にする

・筋ポンプによって静脈還流が増し、短時間で目標体温に到達する

・温浴は非侵襲性で全身浴又は半身浴が行える

・お風呂と云う慣れ親しんだ温浴が治療の心理的負担を和らげる

・筋ポンプが末梢の血液循環を改善する

・保温での発汗が毒素の排出を促がす

・保温での発汗がを脂腺も綺麗し体臭が解消される

・保温での発汗が体脂肪軽減に働く


最後に
 抗がん剤による末梢神経細胞への神経毒性は研究があまり進んでいない領域で、治療する側は文献などを検索して情報を患者さんに説明することが大切と考えます。

情報の一つとして、神経毒による末梢神経細胞障害(痺れ:しびれ)の回復を、クスリやサプリメントで症状改善とする対象療法の考と、自分自身に備わっている修復力に頼る自然な形で細胞障害を修復とする根治的療法の考えがあって、私どもは、細胞障害は細胞を構成するタンパク質の障害であることかから、身体に備わっている修復力(タンパク質を修復する能力)で末梢神経細胞障害を修復して痺れの根治を目指します。

いづれにしても、治療は長くなることが一般的であることから、治療方法の選択は、治療効果は勿論ですが、経済的負担や安心安全も考え合わせて行わなくてはなりません。


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ナラ鍼灸院 


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