- 中舎 重之
- 建築家
対象:老後・セカンドライフ
氷の島・グリーンランドの話
グリーンランドは日本の6倍の面積もあり、世界最大の島です。
今から千年前の西暦980年頃、隣のアイスランド島から「赤毛のエリク」と言う名のリーダーに率いられた
バイキングが住み着きました。
当時は相当に暖かな時期で、森も豊かな緑の島(グリーンランド)でした。
バイキングは森の木で家を建て、草原には家畜を放牧して、農業も営んでいました。
海の暴れ者が陸上で穏やかな生活をしていたとは二重の驚きです。
その後、1300年以降のグリーンランドは、徐々に寒冷期に入り1400年頃には、
居住者はバイキングから鯨とアザラシを主食とするエスキモーに替わりました。
世界的な小氷期(16~18世紀)の時代です。
この間に、グリーンランドは雪と氷の世界と変貌したのです。
現在見られる氷の島・グリーンランドの誕生です。
グリーンランドは1775年に、デンマークが自国の領土に編入しました。
以来230余年に亘りデンマークの支配下にありました。
最近の地球温暖化のお陰で、グリーンランドの永久凍土が溶けて、
氷の下に隠れていた天然資源の開発が始まりました。
農業も耕作が可能な期間も延びて、耕作地も4倍に増えており、
遠い未来では名前の如くグリーンランドになるかも知れません。
何よりも、経済的な自立が可能になったことで、
グリーンランドは1979年にデンマークより自治権を獲得した事は、
当方の眼には慶事に値いする出来事に映ります。
次に、グリーンランドの氷の話をします。
グリーンランドは沿岸地域を除き、島の面積の90%が平均2800mもの 厚さの氷床に覆われています。
この氷の重さは5000兆トンとも言われて、 地表は海面より300mも低く、
地球の内部にめり込んでいるそうです。
グリーンランドの氷がすべて溶ければ、海面が7mも上昇して、
バングラデシュは地図から消滅するとの事です。
そしてグリーンランドの地殻はせり上がり、世界でも有数な広大な大地が、海上に姿を現します。
その面積は西ヨーロッパ全体にも匹敵するそうです。
そうなれば、際限なく増殖する世界の人口を支える食糧の宝庫になる事でしょう。
これは、とても素晴らしい事件だとは思いませんか。
中 舎 重 之
綜合企画設計工務 一級建築士事務所
TEL:046-263-5029
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