- 村田 英幸
- 村田法律事務所 弁護士
- 東京都
- 弁護士
対象:民事家事・生活トラブル
- 榎本 純子
- (行政書士)
佐久間大輔『問題解決 労働法7 安全衛生・労働災害』旬報社
2008年(平成20年)
上記書籍を読み終えました。
主に、労働安全衛生法について調査したく読みましたが、頁数が少ないせいか、細かい点については、それほど詳しくは記述されていません。
労働者側の弁護士の方が執筆されているため、労働組合の対応が記述されています。
例えば、安全衛生委員を使用者が選任する労働安全衛生法の規定になっているところ、組合が使用者に組合員を指名するように働きかける等です。
もっとも、組合が要求して、使用者は協議しても、必ずしも使用者が組合の要求に一方的に従う必要はありません。
もちろん、日本の大企業のように、組合が会社とともに従業員の安全衛生を含む労務管理に寄与している場合には、うまく機能している事例もあります。
ただし、刊行年が古いため、新しい裁判例などが採録されていないものあります。
第1章 安全衛生
1 労働安全衛生法の概要
2 事業場の安全衛生管理体制
3 元方事業者等の安全管理体制と労働災害防止措置
4 安全衛生教育
5 健康保持増進措置
6 労働者の危険防止措置、健康障害防止措置、職場環境措置その他の義務
7 過半数代表制と労使協定
第2章 労災・職業病の企業責任
主に目についたものとして、具体例を基にしたケーススタディ
第3章 労災補償
労働者災害補償保険法についての解説
第4章 過労死・メンタルヘルス
1 過労死
2 脳・心臓疾患の労災補償
新しい「脳心臓疾患に関する労災補償認定の指針」厚生労働省告示
3 精神疾患・自殺の労災補償
4 審査請求
5 業務起因性に関する裁判例
6 過労死事案における民事損害賠償責任
7 長時間労働の防止
8 メンタルヘルス
「労働者の心の健康の保持増進のための指針」厚生労働省告示
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