
- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
家造りで一番大事なこと!
それはやっぱり【耐久性】だと思います。
どんなにデザインが良くても、
どんなに設備が良くても、
どんなに間取りが良くても、
住宅ローンが払い終える前に建て替えや大がかりなリフォームをしなければ住めないような家を造ってはいけない!
そう思います。
その為にはやはりそれなりの手間をかけてやらなければなりません。
神社仏閣などでは柱が太く、その太い柱は、
”柱勝ち”
と言って土台の上に載っているのではなく、大きな石の上(今では基礎のコンクリですが)に載っています。
そこ(柱の下側端部)から水分を吸い上げないように、溶かしたロウを塗っていました。
今回も、ティンバーフレームの柱の根元には、ロウを塗りました。
(※暑かったのでワイシャツを脱ぎ捨て麦わら帽子にて失礼)
柱は8寸、土台は桧の4寸なので、土台からはみ出る分がある事もあって、ロウを塗っているわけです。
そもそも、このティンバーフレームの柱のレッドシーダーは桧より腐りや白蟻に強いし、ステンレスのキソパッキンでコンクリートの基礎と縁が切れているので風通しも良いので、ここまでする必要もないのかも知れませんが、このプラスアルファの手間暇が将来の耐久性を大きく左右する、
…そういう気持ちが作り手には一番大切だと思います。
※なお、ティンバーフレーム工法の家については、こちらもご覧下さい。