
- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
飲食店のコンサルティング的な視点でお伝えしたいと思います。
その店は、こじんまりとしたお店で、メニュー数も、もつ焼きと
豚のレバ刺し、野菜焼き、お新香などのメニューです。
席はカウンターがだいたい15名前後座れて、テーブル席が
2つでした。
その店は、懇意にしていただいているクライアントの社長と
行ったのですが、その社長も、いつもは一緒に行くオピニオン
的な存在の人と行っているそうで、その人なしで行くのは
初めての様子でした。
注文をして、まずびっくりしたのが、
もつ焼き1回のオーダーにつき10本ずつ出てくる仕組みです。
これはおそらく何度か来店し、常連にならないと分からない
仕組みでしょう。一緒に行った社長も知らなかったらしく、
3種類のもつ焼きを注文したら、
レバ5本、ナンコツ3本、カシラ2本の合計10本が来ました。
私たちは驚いていたのですが、回りを見渡すと、みんな
皿の上にてんこ盛りのもつ焼きが、、、
そして、そこの女将さんや大将とお客様の会話を聞いていますと
ほとんどが常連のお客様のようでした。おそらく新規のお客様は
常連様の連れ以外にあまりいないのではないかと思われます。
それでも、お店はほぼ満席状態。いやはや、凄い店です。
そこで感じたこと、、、、
コストをかけずに、販促展開できる最大の販促手法は、やはり
口コミ、紹介でしょう。ただし、この口コミ、紹介を販促戦略
として科学的に落とし込むのはなかなか難しいと思われます。
これが科学的に分析できれば、どんな店でもうまくいき、標準化
され、均一化され、面白みのない世の中になってしまうと思われ
ます。
そこで大切なのは
■他店とのハード・ソフト面での差別化
■自店の強みを最大限に打ち出す
■明確な顧客ターゲット
■立地に合わせた運営手法
■業態に合わせた販促手法
ではないでしょうか。
この業態でうまく口コミ・紹介で広げている店主、さすがです。