- 三竹 忍
- M設計工房 主催
- 建築家
対象:住宅設計・構造
埋設設備の越境 対処方法
古い家や古い土地などで、たまにある設備の越境。
昔は、認識もあまく、設備類を越境して施工してしまっている場合。
昔の所有者同士了解のもと施工してあるが、世代が変わり不明確になっている場合など。
新しい人がその土地や家を購入した時も、設備が越境している事の説明があったとしても、
それが、どんな影響があるのか?わからない人が多いと思います!
実際には、家をリフォームや建替える時に調査をしてみないと、どうなっているのか解からないケースが多いです。
越境している土地と越境されている土地、お互いとても困惑します。
それぞれの立場からみると、お互いの意見があるのは当然です。
さまざまなケースがあるので、お互いの立場や状況を理解して、
対処していかなければならないデリケートな問題です。
今回のケースは、家を建替える時に発生しました。
お互いの家土地の所有者同士が、諸事情により設備が越境してることを知りませんでした。
調査の結果、建替える家側に設備が越境されていることが判明しました。
越境している側と話合いをおこない、現在状況説明、対処方法の提案、などを何度も話合いました。
対処方法の提案は3つ
・越境設備を撤去し、新たに適切な場所から取り込む
・越境設備を建物から逃がして施工する
・越境設備をいじらない
今回は、越境している設備を建物から逃がして施工することに。
お互い隣どうしであり、近隣付き合いなどもあるので、
一方的な押し付けではなく、双方が理解し納得して頂けるように話あっていくということが大切です。
M設計工房 三竹忍
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