
- 田原 洋樹
- 株式会社オフィスたはら 代表取締役 人材育成コンサルタント
- 東京都
- 人材育成コンサルタント
対象:ビジネススキル
- 吉武 利恵
- (人の印象の専門家)
- 牛山 恭範
- (ビジネススキル講師)
今朝の朝日新聞社会面に、大きく報じられていました。
各大学が営業のイロハを正規授業で教えているという記事です。
営業担当として、即戦力を身に付けるためのものです。
営業を毛嫌いし、企画や広報といった華やかなセクションを希望する
学生も多いと聞きます。
ただ、営業は何と言っても企業には欠かせない機能。
また、営業現場の実際は、OJTが中心で経験を通じ、徐々にスキルや知識を
習得させていくスタイルが一般的です。なので、なかなか即戦力として採用するのは
困難とも言えます。
そんな中、学生に「営業」を体系的に理解させ、実践できる状態で
卒業させる取り組みは、企業にとってみれば、喉から手が出るほど
「欲しい人材」と映るでしょう。
一方、厳しい就活を強いられる学生にとっても
心強いスキルと言えます。
ただ、営業ノウハウを表面的に教える、あるいは小手先の
テクニックを習得させるのでは意味はありません。
相手の心理状態を読み解き、仮説を構築してアプローチを試みる。
相手との会話の中から、真なるニーズを特定し、それを形に
していくプロセスを理解させ、実践できる段階まで引き上げていく
ことが求められます。
また、営業の考え方ややり方は、たとえ「営業セクション」以外の
業務にも応用が利きます。
相手とコミュニケーションをとりながら、問題の解決を図る
プロセスは、職場のどのようなセクションでも必要とされる
スキルだからです。
もちろん、学生の方々にとって、目前の就職活動そのものも
「営業」と言えるでしょう。
相手(採用側)の抱えている課題やニーズを察知し、それに自身の
強みや持ち味を如何に「価値」として提供していくのか?
営業の考え方・やり方を習得することは、就活を優位に戦う
術を手に入れたことになるのです。
大学での「営業」授業はまだ始まったばかり。
大学での「営業」授業を、単なる営業ノウハウのインプット授業と
して欲しくはないですね。
今後の動向に注目です。
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