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私がFPを目指した理由 「日産生命の破綻」

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FPの仕事の裏側
おはようございます。
山口県のファイナンシャルプランナー、上津原です。
今日は、私が今の仕事をするきっかけのひとつになった話をします。

1997年4月には、日産生命が破たんしました。生命保険の安全神話が見事に崩れ去りました。
私が税理士事務所の職員として毎月訪問していた先でも、被害に遭われた方が2名おられました。

中身はというと、個人年金保険に一時払いで加入し、その保険料を支払うため金融機関から借入をするといったものでした。金融機関からの借入金利は5%強だったと記憶しています。

保険に入った当時(1990年代の前半)は、一時払いで保険に入ることによるメリットが、金融機関の借入によって支払う金利を上回っていたということです。
このもくろみは、保険会社が破たんしない限り成り立つことになります。

保険会社が破たんしたことによって、お宝保険が借金だらけの役立たず保険に変わってしまいました。お客様がこの後どのような対処をされたかは、聞けずじまいでした。なぜなら、私がお客様にお会いした時、怒りがすでにピークに達していたからです。

税理士事務所の職員でありながら、
「こんなことにも的確に対処できないのか!」
と思うと、お客様の前では笑顔で通せても、訪問先を一歩出たとたんやり場のない怒りと悔しさでいっぱいになるのでした。

あまりにも悔しくて、エレベーターの中で
「バカヤロー」
と何度も大声で叫んでいました。


真夜中に、こんなこともありました。

夢の中で、訪問先のお客様と日産生命の担当者と私の3人で面談をしていました。
日産生命の担当者の説明があまりにも不誠実に思えたのか、
「わらっ、ええかげんにしーや!!」 (お前、いい加減にしろ!)
と広島弁とも山口弁ともつかない方言を、夢の中大声で怒鳴っていました。

最初は夢の中の出来事でした。
やがて、夢と現実ともつかない感じで、
「わらっ、ええかげんにしーや!!」
と怒鳴っているように口が動き出しました。とうとう、10回目に完全に目が覚めました。朝の4時ごろのことでした。
本気で怒鳴ろうかとも思いましたが、妻とご近所のことを考えてやめました。


日産生命の破たんによって、私はファイナンシャルプランナーを目指す決心をしました。
生命保険でもお客様の安心を守れないことがあるのかと、自分の頭の中が覆えされました。そして、自分自身でひとつでもお客様の力になることをしたい、そのために自分の力でお金をふやすための勉強をしたいと思いました。

あれから10年余り経ちますが、その時の気持ちを持ち続けながら、今日も仕事をしています。

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