「松下さんってスーパーポジティブやなあ~」
私が20数年前に大阪で店長をしていたときに、直属の上司から言われた言葉です。それまでも、それからも多くの方々から数多くのフィードバックを頂きましたが、何と言ってもこの上司からのひと言が、その後の私の一番の行動指針となっています。私は、この日この瞬間以来「何事もポジティブにとらえる」~スーパーポジティブな松下になったのでした。
このひと言は、彼にとっては、もう忘れているであろうほんのチョットした会話の中での私への激励か、ほめ言葉か、そんな感じのフィードバックだったでしょう。しかし、私にとっては、人生で最も影響を受けた言葉になっているのです。そう考えると、部下や友人やクライアントに対するフィードバックって、よ~く考えて、相手にとって具体的な行動変容を促すプレゼントになるように意識して贈らないといけませんね。それが正しいフィードバックなのですから。
ところが、コーチングをしていても一番難しいのがこの「フィードバック」。もしかしたら「効果的な質問」よりも難しいかも知れません。先に述べたように、このフィードバックは、言い方を間違う、もしくは、相手の受けるインパクトを深く考えずに言ってしまうと、思わぬマイナス効果を生むことがあるのです。
あるコーチが、ある企業で研修を行っていたときの事例をお話ししましょう。この研修は、毎週金曜日の16:50から行われていたのですが、この研修に毎回必ず10分ほど遅れてくる方がいたそうです。あるときコーチは、もしかしたら時間を間違えているのかも知れないなと思って、何気なく「Aさん、開始時間わかっていますか?」と聞いたそうです。本当に何気なく聞いたそうなのですが、Aさんは急に「そんなことわかってる!こっちだって忙しい中、時間を調整して何とか参加しているんだ!」と逆ギレしてしまったのです。
コーチは、忙しい仕事の中、時間をやりくりして参加されているその社員の方の気持ちまで、深く配慮することが出来なかった自分を大いに反省されたそうです。それ以降、コーチは企業研修の時にたとえ遅れてくる方がいても「お待ちしておりました」と言い、クラスの最初には必ず「忙しい中時間を調整して下さってご参加頂き、ありがとうございます。」という言葉を言ってから研修をスタートさせているそうです。
コーチングにおけるフィードバックとは、ちょっと違う日常での会話も実は、フィードバックの交換を続けています。私自身もそうなんですが、このちょっとした日常会話で知らず知らずのうちに相手に対して配慮の無い言葉をかけてしまっています。特に、相手からマイナスのフィードバックを受けたと感じたときは、余計にマイナスの反応をしてしまいますね。
フィードバックとは、相手への贈り物であるとコーチングの世界では定義付けられています。
日常会話でも、その一言ひと言は相手への贈り物なんだという意識を持ってプレゼントしたいですね。
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