- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
さて、前回に引き続き、耐久性を上げるちょっとした工夫です。
写真は私のキャンプ用品のコンロと、ホームセンターで買ったロウソク。
これを、お煎餅の缶で熱すると、ロウソクは見る見る溶けて行きます。
溶けたロウソクを、ティンバーフレームの柱の根元の木口(こぐち)に塗ります。
普通の柱は桧の土台に開けた穴に収まるのですが、この柱は桧の土台の倍も巾があるので、土台からはみ出して、下まで伸びています。
そこで、「湿気をすわない様に」と言う配慮です。
今はこんな事しませんが、昔はお寺で大きな柱を使う時は良くやった、と言いながら楽しそうに塗っているの大工でした。
完成すると完全に見えなくなる部分ですが、こんな事でも耐久性は上がります。
耐久性アップのポイントは、見えない所にばっかり有ると言えるのかも知れません。
そこを一生懸命にやるのは、お客様のためか、はたまた自己満足か?
でも、真面目に家を建てるってこういう事だと思います。
さて、次回はいよいよ上棟時のことを書いてようと思います。
お楽しみに。
なお、ティンバーフレームについては、こちらもご覧下さい。