このニュースを読んで、とても驚いたのはこの日一日の売り上げが約10万円と書かれています。移動販売や屋台で販売してことのある人なら判ると思いますが、一日の売り上げが5万円でも大変です。1回300円、2回で500円のクジで10万円ですから、お祭りは恐るべしです。
よく、お祭り気分という言葉が使われることがあります。日ごろ、まったく変化のない一日をケと言うのに対して、非日常はハレと表しました。ハレの舞台のハレです。お祭りはこのハレに当たる一日です。参加する人の気持ちは高揚していますから、お金の使い方に細かいことは言いません。
経営者は、消費者の財布の紐が緩くなる、このお祭り気分をビネスに取り込もうとイベントを考えます。衣料品のバーゲンセールなどはその典型です。売り上げがなかなか落ちない、ドン・キホーテやヴィレッジヴァンガードなどは、毎日の営業にお祭り気分を取り入れていると思われます。
現在、高い集客力を誇るお店の大半は、このお祭り気分を演出しています。店長も店員さんも、ニコニコ笑顔で接客するのがハレの鉄則です。多分、お祭りに似た雰囲気のお店には、街で出会っていると思います。店頭でワクワクするお店が作れたら、起業では第一関門通過です。
【一言】
起業しますと、誰もが繁盛店作りに必死になります。ただ、必死になりすぎて、経営者も店員も必死の形相で接客をしては逆効果です。ところが、そんなお店は意外と多く見受けられます。経営者よりも、店員の人の表情は誤魔化せません。お祭り気分を演出するには、そのための仕組みを考えてみてはいかがですか。
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