- 牧野 俊浩
- (有)文化センターボックス 代表取締役
- 埼玉県
- 音楽家
対象:ボーカルレッスン
- うえむらかをる
- (音楽家)
- 本山nackeyナオト
- (音楽講師 音楽プロデューサー トレーナー)
久しぶりにクラシックの声楽コンサートに出かけてきました。
所沢ミューズで行なわれた「福井敬コンサート」。一昨年にも参加させていただきましたが、素晴らしいテノール歌手です。今回も日本歌曲やスタンダードなカンツォーネ、オペラアリアを堪能。
「声みがき術」の中でも再三述べておりますが、人間の声帯というのは、周りの音を模倣しようとする動きがあるようです。特に人間同士の声であれば、まさしく相手の声帯の動きに合わせて、自分の声帯も同じように動くと考えてよいと思います。
ですから、ちょっと苦手な声の相手と喋った後は、相当に自分の声帯も疲労するというわけです。
そういう意味で今回終演後は、その真逆。
自分の声帯が実にリラックスして状況を感じ取りました。
本当に福井さんの声帯は素晴らしい動きでした。
それに身体がしっかりできていますから、それを増幅する力も天下一品。
良く鳴る容器をお持ちです。
人間の声の素晴らしさを堪能し、自分の声帯のメンテナンスまでしてもらい満足満足。
私とは芸風が違いますから同じ物差しで彼の歌を評価することは、はばかられますが、
しいていうならば、彼の歌は限りなく、こちらのポピュラー分野に近い事を実感しました。
クラシックコンサートを聴いたという後味ではなく、極上のポップスを聴かせてもらったという感じ。
クラシックの声楽においては、最初の基本線は「限りなく楽器に近い声を出す」事だと思います。
それが出来上がってから、歌の色の領域に入るのです。福井さんは、もうその世界の住人です。
声を聞かせているのではなく「歌」を聴かせてくれました。
是非また聴きに出かけたい数少ないクラシックの歌い手さんです。
このコラムで言いたかったのは、「声帯は模倣する」ということ。
ボイストレーナーの選択にはその辺りも考慮してお選びになれば・・・ということでコマーシャル。
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宜しければご検討下さい。
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