- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
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サッカー日本代表が世界に先駆けてW杯出場を決めた4日の夜、渋谷駅前での警察官のアナウンスによる交通誘導が話題となっています。
なんでも「現場の状況と空気を読んだ巧みな話術がサポーターらの心を捉え、理解と協力を得られた。結果的に負傷者、逮捕者を出さないことに貢献した」として2人の広報係が警視総監賞も授与さえるとか。
ユーモアたっぷりでサポーター達に呼びかけるシーンはテレビなどで繰り返し報道されていましたが、これだけ話題を呼び、かつ警視総監賞を受賞するほどのことかと問われれば少し疑問を抱きます。
しかし日頃は「上から目線で高圧的」である警察官の誘導を考えると確かにギャップがあり、話題を呼んだ理由が解る気がします。警察官がへりくだるというのは多少抵抗があるものの、暴動などを未然に防ぐための啓発活動と捉えると効果的だったのでしょう。
さてここでDJポリスに学ぶべきこととは。
・相手(サポーター)の立場を理解しようとしたこと
・怖い顔した警察官も気持ちは同じと自分を落としつつ共感を得ようとしたこと
・フェアプレーの日本代表の12番目の選手だと自尊心を活用したこと
・相手の反応や現場の空気を読みながら話をした など
改めて考えてみるとごく当たり前のことかも知れませんが、実際に出来るかと問われれば実に難しいこととも言えます。
現に日頃のメディア対応で同様のことはしっかりと配慮し対応できていますか?
媒体の特性や編集方針などを事前に調べた上でアプローチしていますか?また「記者」の立場を十分に理解した上で接していますか?書けもしないレベルの広報素材を持ち込み、力業で報道を得ようとはしていませんか?
相手を理解し状況を瞬時に読み取り色んな引き出しから情報発信して懐に入り込む。メディア対応にも同じことが言えるのだろうと思います。
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