確立した市場とこれからの市場との起業方法 - 独立開業全般 - 専門家プロファイル

中山おさひろ
東京都
起業コンサルタント

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対象:独立開業

尾崎 友俐
尾崎 友俐
(経営コンサルタント)

閲覧数順 2024年11月09日更新

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確立した市場とこれからの市場との起業方法

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 新聞チラシの中に、小学生向け野球の無料体験が入っていました。6月中旬、近くの野球場に小学生を集め野球の体験をしてもらう企画です。子どもの集まりがよく、野球教室に参加希望者が一定数を越えたなら、常設の教室を運営することを考えていると思われます。

 と言いますのも、主催者の名称をはっきり書いていなかったり、インターネットアドレスを開いても、ウェブサイトの更新日付が古くて信頼性に欠けているからです。野球教室の当日、本当に子どもと父兄が集まるのか、人ごとながら不安になるイベントです。

 これから起業しようとしている人が考える業種には、既に市場がしっかりしているビジネスと、まだ安定しないビジネスとがあります。もし、美容院を開業しようとするなら、最近はほとんど開業チラシを撒くことなく開業する人がほとんどです。

 既に、業界の仕組みをお客さんの側もよく知っていて、料金や簡単なサービス内容をお店の看板を見るだけで理解します。居酒屋やコンビニ店、エステサロンなど、市場の確立している業種の場合は、あまり説明宣伝をしなくても、お客さんの方がよく知っています。

 ただ、既に出来上がっている市場ですから、競争が激しく価格もサービス内容も他店に負けないものを提供する必要があります。野球教室のような市場がまだ確立しない業種の場合は、競争を心配する必要がありませんが、その分お客さんに理解してもらう苦労があります。

 既に確立している市場での起業と、市場を形成する過程での起業では、その準備プロセスも集客方法も違います。意外と、この違いをよく認識しないで、起業準備を進めている人がいます。野球教室に当日、何人の子どもが集まるか興味のあるところです。

【一言】
 わたしの街では、春以降サッカー教室やダンス教室、水泳教室と、子ども向け教室ビジネスが盛んです。学習塾や幼稚園児募集、そろばん塾なども含めますと、8万人都市でも、開業している人はけっこうな人数に上ります。少子化で子どもの絶対数は減っているはずなのに、子供向けビジネスは増えていますから、下手な先入観は判断を誤まることになります。

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