リノベーションではよくあることですが、実際に解体してみると図面と違っていたり、そもそも図面自体が存在しなかったりします。
結局、実測に頼るわけですが、表に出ている所しか分りません。
「406」では、床のフローリングを壁まで織りあげ、天井の手前でそろえ、壁との隙間に照明をいれました。
デコボコの壁は目立たなくなり、大きなワンルームのように住戸全体に統一感出て間接照明による柔らかいひかりに包まれる空間ができました。
壁のフローリングの切込みは、テーブルやソファを置いた時にちょうど使い勝手がよくなるように設定しています。
プライベートゾーンでは、パイプを固定してハンガーが掛けられるようにしています。
既存の古いマンションでも、設計しだいでは遊び心に溢れた楽しい住宅に変えられます。
既存の建物の欠点を補うだけではなく、より積極的に提案することで快適で楽しい空間の提案ができればと考えています。
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このコラムの執筆専門家
- 納谷 学
- (神奈川県 / 建築家)
- 納谷建築設計事務所 主宰
家は住む人のもの。芸術でも、敷居の高いものでもありません
日本の街並み、住環境を豊かな空間に変えたい。建築が出しゃばることなく住む人のための住宅を提案したい。皆さんの家への願いを最短かつ最適に適えたい。だから僕らに遠慮なく何でも話してください。住宅はあなたのものなのですから。※僕が納谷兄弟の兄です
044-411-7934
「406」のコラム
部屋に橋(2006/08/24 00:08)
畳からフローリング(2006/08/12 00:08)