- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
家を考える時に
自分が本当に実現したい事
自分がどんな暮しをしたいのか
という事をよーく考え、実現したい事を 言葉 に表す事が大切
と前回書きました。
とは言っても、その言葉を見つける事は簡単ではないかもしれません。
どのようにその言葉を見つけ出したらいいのか、
ひとつ例をご紹介します。
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写真は、「 白木の積木のような家 」というキーワードがあった家です。
最初の打合せで施主ご夫婦は
(お子さんに)今時のおもちゃのように、使い方がそれしかできないものより、
白木の積木で遊んで欲しい
というお話が出ました。
その時は、漠然としていた事だったのですが、その意味を考えていただきました。
何度かメールでやりとりしているうちに、
白木の積木は、イメージの中で、いろんな色を付ける事ができ、
いろんな形を 工夫して作れるのがいい。
家も、「これしかできない」 というものではなく、
日々の暮しの中で、自分が必要となるものが出てきた時に、
自由に作れるものがいい
という事なんだとご自分で「白木の積木」という事を明確にされました。
つまり、完成された家を望むのではなく、
その時々で必要なもの・必要な事を ご自分達で作っていける暮しがしたい
という事だったのです。
「白木の積木」 というキーワードが出来た事により、家を作り込みすぎず、でも工夫して楽しく暮らせるようにする事を、設計している時にはずっと考えていました。
室内の壁は、一般的にある 石膏ボードにクロス貼り ではなく、合板をご希望されました。
思いついた時に、何か自分で飾ったり作ったりができるようにするためです。
家が完成してから、ご自分達で庭に木を植え、内部を塗装したり、家をご自分の好みに仕上げるために、どんどん手を加えて、暮しを楽しんでいらっしゃいます。
それが、施主の 実現したかった暮し方 だったのです。
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何が自分にとって心地いい事なのか
何が自分にとって楽しいのか
家族とどんなふうに暮していきたいのか
そうゆう事を考える中から 求める キーワード が決まります。
「何が」 という事を考えるために、例えば、今ご自分の持っている物をよく見て、
「 何が気に入ったんだろう? 」
という事を整理してみましょう。
さらには、
「 どんな物(どんな事) は嫌なのか 」
と考えてみてもいいと思います。
キーワード を見つけると、そこから求める家の方向に一気に進みます。
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* 新築 密集地の西向きの土地 共働き夫婦 家族4人 土地 約19坪 延べ約22坪 木造2階
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いろいろ話しながら、いっしょに キーワードを見つけませんか。
家族が笑い合い、自分らしく、丁度よく暮せる家の話をしましょう。
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