- 明石 久美
- 明石シニアコンサルティング 代表
- 千葉県
- ファイナンシャルプランナー
対象:老後・セカンドライフ
ファイナンシャルプランナーの明石久美です。
人前で話をしたり、話を聞いたりすることが多いせいか、「話をする」という事に関して考えさせられる機会が良くあります。
電車やお店など不特定多数の人が利用する場や、大勢の前で各人が発言するような場にいて思うことがあります。
それは「声の大きさ」と「話の長さ」です。
数人集まった女子高生・女子大生に出会うと、なんだかただ大きな声で主張し、誰が一番大きな声か競い合っているようにさえ見受けられます。その様子を見ていると、目的は「会話」や「コミュニケーション」ではなく、話に参加していますという「アピール」と思えてしかたありません。しかも、大きな声で周囲に迷惑をかけているのではないか、内容的に小声の方がよいのではないかといった配慮は皆無です。
また大人でも似たような場面をみるケースがあります。1人の声しか聞こえない場合は恐らく地声が大きいか耳が遠いのか分かりませんが、一緒にいる人は恥ずかしい思いをしているかもしれませんし、ヒヤヒヤしているかもしれません。
声の大きな人に対して、小さな声で話すよう伝えられる相手なら良いのですが、必ずそうとは限りません。話す人自身が声の大きさを気にしたり、相手の反応から察したりして、場に合わせた「声のボリューム」で話をしなければ相手に迷惑をかけてしまいます。
反対に、声が小さい場合も同様です。
通常、数人で会話をしている場合は再度確認したりしてくれることによって、聞こえてないということを知ることができます。大勢の場で発言しているときも、聞こえないというしぐさや表情を発してくれていたりします。
このサインを感じたとき、すぐさま気づいて対応できれば相手にストレスを与えることなく聞いてもらうことができます。
そもそも「話をする」ということは、相手に対して何かしらを「伝える」ということです。
内容がうまく伝わらないということは別として、声が相手に届かなければ、相手が聞き取れなければ、それは伝わったことにはなりません。
話をする目的は「伝える」なのか、「声を発した」なのかと問われれば、誰でも「伝えること」と答えるのではないでしょうか。
そうであるなら「伝える」ということに対してもう少し意識しなければならないのです。
そして「話の長さ」も気にしなければならない一つです。持ち回りで発表しなければならないときに長々と話をしたり、時間が迫っているのに気にせず話をしていたりする人がいます。一言といいながら長い時間話をしている結婚式のスピーチが良い例です。進行の流れや場の雰囲気を気にせず話をすることは、聞いている側にとって苦痛です。
「話をする」ということは、「相手」がいるということです。相手に対してできるだけ配慮して話をするということがマナーなのかもしれません。
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