- 志田 茂
- 志田茂建築設計事務所 代表
- 東京都
- 建築家
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
木造住宅のリノベーションをする場合・・・・・
その家に対する住人の不満の第1位は、たぶん
部屋がこまごましていて使いにく
だと思います。
その結果、 暗い 風通しが悪い という事もついて来る場合が多いです。
木造住宅の場合、仕切り壁をなくす事は簡単です。
ただ、そこには 家を支える柱 や すじかい(筋交い) が入っています。
( もちろんただの間仕切り壁で、構造上なくしてもいい場合があります。 )
どうしてもなくしたい、そして それが可能な場合には 梁を付け加え柱をとる事はあります。
でも私は、 柱 は出ててもいいんじゃないかと思うのです。
基本的には それらの柱やすじかいがあっても大丈夫なプランを考えます。
むげに 「 じゃまなもの 」 と考えずに
この柱、頑張ってるんだな
と思ったら、その柱もいとおしくなります。
時々、 パンパン とたたいて 「 ありがとう 」 と言ってみたりすると 親しみが深まります。
そんなふうに、それまで壁の中にあって見えなかったものが 部屋の中に表れると、そこから、家全体に意識を広げ、家の事を時々気に掛け、大切に思ってもらえる事を期待するのです。
家の事を、ペットのように、家族 や 友人 のように思ってもらえたら最高です。
柱が出る事 ・・・・ おかしい事ではありません。 むしろ 楽しい!
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写真は 杉並の家 R
この家は、母屋に増築した部分があり、その増築部分を全面改修しました。
写真は、母屋と増築部分の接続する部分。壁の中にあった柱は露出しました。
太陽の光をあび、何か象徴的な存在になりました。
こうゆうシーンが大好きです。
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下の写真は工事前。
増築した時に、元々あった窓をそのままにして壁を作ってしまったんです。なんだか家がかわいそうな気がしました。
その部分を解体し、ちゃんとした部屋になったら、施主ご家族もそうですが、家も伸び伸びしたような気がします。
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そもそも 住んでいる、または買おうとしている その家がどんなふうに変わるのか という事をイメージする事は なかなか難しいと思います。
できるかできないかの前に 「 こんなふうにできたらいいな 」 という事を考えてみましょう。
実現する可能性はあります。
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