キチンと知っておこう! 「壁芯面積」と「内法面積」の違い - 不動産購入・契約 - 専門家プロファイル

株式会社フェスタコーポレーション 代表取締役社長
東京都
公認不動産コンサルタント
03-5911-7200
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

キチンと知っておこう! 「壁芯面積」と「内法面積」の違い

- good

  1. 住宅・不動産
  2. 不動産売買
  3. 不動産購入・契約

マンションの面積には、2つあります。


壁芯(『へきしん』又は『かべしん』と読みます)面積」と「内法(うちのり)面積」です。


「内法面積」は、「登記面積・登記簿面積・公簿面積」と言われることもあります。

例えば、マンションの販売図面の「専有面積」の欄には「60㎡」と書かれていたので、60㎡ならと思い、購入を判断し売買契約に向かっていたところ、契約寸前になって初めて、売買契約書や重要事項説明書にこの「登記簿面積(内法面積)」が書かれていたことで、そのマンションには「57㎡」という面積もあることを知り、2つの面積が書かれていて『一体どちらが本当の面積?』と思った人も少なくないかもしれません。

この2つの面積の違いを説明します。

壁芯面積とは『柱や壁の厚みの中心線から測られた床面積』を指します。壁や柱を2等分した部分の床面積も(壁の内側ですので床が見えているわけではありませんが)専有面積に含まれます。建築基準法で建築確認する際は、この壁心で計算します。

通常、不動産広告で表示(記載)されている面積は、この「壁芯面積」です。

 

一方、内法面積とは『壁で囲まれた内側だけの建物の床面積』をいいます。壁や柱の厚みは含まずに、実際の住居スペースのみで計算した面積です。不動産登記法では、この内法面積で測定します。
登記簿謄本に記載されている面積は、この「内法面積」です。

「壁芯面積」と「内法面積」の違いの例を挙げますと、壁芯で74㎡ある住居スペースも内法では70㎡ちょっと。4㎡も差があり、内法は壁の内側の部分を含まないため、壁心より小さくなります。

 マンションなどを設計し、建築の申請を行う時点では、未だ、実際に建物が建っていないことから、図面上での計算になるため、実際の有効面積である内法面積を測ることができません。ですので、壁芯面積と内法面積の2通りの面積があるのも、ある意味仕方がないのかも知れません。

しかし、不動産広告上では、52㎡と記載されていて、52㎡の広さがある物件だと思っていたところ、契約日当日になって、登記簿面積が49.4㎡と知るといったケースがよくあるのですが、住宅ローン控除や登録免許税などの優遇を受ける際の(軽減措置の対象は50㎡以上)面積は「壁芯」ではなく「内法」です

いくらパンフレットの記載が50㎡以上でも、内法面積で50㎡未満の場合は税制優遇は受けられません。

購入の申込をする前に必ず、登記簿の面積(内法面積)を確認するようにしましょう。

不動産コンサルタント 後藤一仁

 

 

新刊発売中! ますます加速する人口減少、超高齢化、世帯の単身化、AI化、労働環境の変化...   激変するこれからの時代、本当に長い期間、住宅ローンを組んでそれなりの広さの家を買っても大丈夫なのか?
マンション購入で絶対に損したくない! 将来(老後)、より多くのお金を残したい人のための最強の書!→ 『マンションを買うなら60㎡にしなさい』 (ダイヤモンド社)https://www.amazon.co.jp/dp/4478105456

 

■不動産購入に絶対失敗したくないのなら、100冊読むよりこの1冊!「資産価値が落ちない、安全な家(一戸建て・マンション)を買うために、必読の書!→ 『東京で家を買うなら』 ~人生が変わる!戦略的『家』購入バイブル~(自由国民社)  http://www.amazon.co.jp/dp/4426118581/ 

 

■便利だけど「狭い都心マンション」 と 不便だけど「広い郊外マンション」 は結局、どっちが得? → http://profile.ne.jp/w/c-68912/

■ 将来、「価格(資産価値)が落ちないマンション」とは? → http://profile.ne.jp/w/c-66921/

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 公認不動産コンサルタント)
株式会社フェスタコーポレーション 代表取締役社長

30年の経験を活かし、不動産を通じてあなたを幸せにします。

本来、不動産は心を豊かにするもの。そんな不動産の何となく見えにくい部分を公正・透明に、わかりやすい言葉で説明し、依頼者様が安心して楽しく、必ず目的を達成できるように、家族が取引する時のような気持ちでアドバイスさせていただいております。

03-5911-7200
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

このコラムに類似したコラム

マンションは購入と賃貸、どっちが得? 寺岡 孝 - お金と住まいの専門家(2023/06/08 10:00)

【Youtube】10分でわかる不動産講座~マンション派vs戸建て派~ 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2020/10/16 12:00)

【Youtube】10分でわかる不動産講座 現地でのチェックポイント~マンション編~ 藤森 哲也 - 不動産コンサルタント(2020/09/25 13:01)

「不動産に『掘り出し物』はない」は本当か? 後藤 一仁 - 公認不動産コンサルタント(2018/11/09 18:00)