全体的にフランチャイズの苦戦が目立ちます。コンビニは、本部の業績は過去最高を記録していますが、加盟店は激しい競争に苦しんでいます。苦戦の背景にあるのは、ビジネススタイルが古いことが上げられます。本部が、消費者と向き合わず、加盟店をお客さんにしているところに問題があります。

 最近の一例では、大手のサービス業や飲食店では、社内のインフラにクラウドを導入して経費を少なくしています。ところがフランチャイズでは、昔ながらのネットワークシステムがそのままで、高額の情報システム料金を加盟店から徴収しています。本部も加盟店もネット環境に無知だったり、本部が加盟店を騙しているケースもあります。

 ビジネス社会の変化の中で、フランチャイズが取り残されていると思わせる本部が少なくありません。そこで、これからフランチャイズ加盟を考える人は、本部に全てを頼らない加盟を勧めます。とても参考になるのは、加盟店を何店も経営しているメガフランチャイジーの開店方法です。

 メガフランチャイジーは、業種や業態にこだわらず、10店以上の加盟店を経営している会社です。このような会社では、フランチャイズ本部とは対等な立場で取引をしています。メガフランチャイジーの強みは、出店する地域のマーケットに精通していることです。

 これは、フランチャイズ本部のスーパーバイザーでも敵いません。このノウハウを知ることで、本部の言うままに出店することを止めることです。今後、フランチャイズ加盟を目指すならば、自分なりに開業方法を身につけることが欠かせません。

【一言】 最近は、フランチャイズに関する情報も増えて、賢くフランチャイズ加盟をする人が多くなっています。常識的に考えて、数百万円から1千万円以上も投資するのですから、本部任せで加盟する方がおかしいと言うとおかしいのです。やはり、加盟に当たっては本部任せのお客さんではなく、自分のビジネスとして真剣に考えるべきです。