- 中西 真人
- 株式会社M&R Consulting 代表取締役
- 東京都
- 研修講師
対象:ビジネススキル研修
成果については、業務(作業)の量と質の二つの観点から考えてみることにします。
まず、作業の量についてですが、これはさらに二つの観点に分けることができます。ひとつは、同じ作業を今までよりも短時間でできるようになることから得られる成果として、より多くの作業を実施できることがあります。簡単な例では、レジ打ち作業をスピードアップできれば、一定の時間に処理できるお客様の数を増やすことが可能になることが挙げられます。
もうひとつの量的な観点で言うと、余裕時間を使ってこれまでとは異なる作業を行うことができる、つまり同じ時間でできる作業の種類を増やすことが可能になります。例えば伝票の処理を時間短縮して、その内訳を分析する書類を作成することもできるようになるといったことが考えられます。
では今度は質の観点で見るとどうでしょうか。これまでの作業時間が短縮できるということは、余裕時間を使って同じ作業をより深く、丁寧に行うことができるようになるということです。つまり、これまでと同じ作業をじっくりと行うことができるようになるのです。
TMができると、提案書や企画書を作成するときに、より多くのデータを集めたり、角度の違う情報からの分析を加えたりすることが可能です。加えて、作業の質を高めるためのインプット(読書や勉強)を増やす時間を持つことができます。
むしろ、こうした人としての知識や経験や発想を鍛える時間を生み出さずして、業務の成果における質を向上させることはできないのではないでしょうか?余裕時間を生み出すことは、即ち「成果を生み出すことに今までよりも時間をかけることができるようになる」ことです。そしてその時間の使い道はみなさん次第です。
ここまでのTMに関する小論がみなさんの日常業務のヒント、一助になればとの思いで拙論を展開して参りました。何かの機会にご批評賜りましたら幸いです。
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