
- 葛西 伸一
- 株式会社メンター・クラフト 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
ある一定の期間をおいて、値上がりを続ける。
おそらく消費者は、「そんな値上げしたら、売上はさがるから、
実施すべきではない」というだろう。
たしかに売上はさがる可能性もある。しかし、上がる可能性もあるのだ。
仮に、100人の市場だっとしよう。タクシーが初乗り670円だったとする。
そして、710円に値上げしたとする。
100人*670円=67,000円だ。そこで、710円に値上げしたから、
もうタクシーにはもう乗らないときめた人が、5%、つまり5人いたとする。
95人*710円=67,450円となり、売上は上がるのだ。
そう、つまりは、値上げした割合よりも、顧客が減らなければ売上は伸びるのだ。
では、利益はどうだろう。仮に原価50%だと考えてみよう。
335円*100人=33,500円
355円*95人=33,725円
と、これまた利益も増えるのだ。
今回は、例をタクシーとしてみたが、厳密な交通代替手段がない
タクシー業界のような市場は、顧客離れはしにくく、実際にこのような
ケースも非現実的な話でもない。
これ以外にも、値上げによって、売上はさがるが、利益は上がるケースもある。
値下げによって、売上が増えたり減ったり、利益が増えたり減ったりという
ケースもある。
このよしあしは、マーケティング戦略次第だ。
いずれにしても、これらの問題は、MBAのビジネススキルによって、
かなり正確に教えてくれる。
モヤモヤを取り払ってくれるのだ。
無論、大事なのは、FACTが分かってから、その対策を立案し、実行できる
行動力が肝心になるのは、言うまでもない。