
- 葛西 伸一
- 株式会社メンター・クラフト 代表取締役
- 東京都
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
- 荒井 信雄
- (起業コンサルタント)
決断とは、リーダーの人格に必要な"全力を尽くすという行動"
の中でもっとも重要なことである。
「決断」という語源は、ラテン語の意味で、
外科手術の切断と同じ「断ち切る」という意味がある。
不安、怖い、恥ずかしい、悲しい、などという感情、
つまり心理的な阻害要因を断ち切って、
ひとつひとつの行動を決断して実行する。
身近な例で考えてみよう。仮に、自分の部署で業務のルールを
変えたいとする。
自分一人で考えているときは、「これは良いアイディアだ」と
思っても、いざ会社で実行しようと考えると、
皆の反応(見える反応、見えない反応を含む)を恐れて、
つい実行を躊躇してしまうときはないだろうか。
しかし、本来はその場を潤滑させるために、”恥ずかしい”とか
”見てみぬふり”をしないで、決断をし、まずは勇気を持って
行動してみるということがリーダーシップ行動として
大切なのである。
リーダーシップ行動を邪魔する阻害要因は、
「恥ずかしい」
「悲しい」
「怖い」
「見てみないフリをする」
「面倒くさい」
「前に言ったからもう言わない」
「格好悪い」
などの7つが代表格だ。
これに対して、決意が上回ることが肝心なのだ。
実行したら「みんな”面倒くさい”と思うのだろうな」
「これを実行したら部下はどうおもうか。」
「モチベーションは上がるのか?下がるのか?」
と考えてしまうことはあるだろう。
このように、明らかに見える反応だけでなく、
己の妄想にも惑わされることもあるのだ。
それゆえ、リーダーには、”決意”が必要なのだ。
決意から決断が生まれる。
抵抗を恐れない、失敗を恐れない。
抵抗されたら、失敗したら、どうしたら次は成功するのか?を
考えればいい。それが、自己成長の源泉にもなる。