
- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
専門学校で夜間のクラスの授業を、非常勤講師として担当したときのことです。まだそのときは駆け出しの講師で、自信もなく、相当面白くない授業をしていました。自分のために言っておきますと、面白くない授業をわざとしたのではなく、面白くてためになる授業をしようとしていたのだけれど、何が面白い授業で、何が面白くない授業なのか、自分に何が出来て、何が出来ないのかが、はっきりわかっていなかったのでした。
当時の私は一生懸命でも、授業を分かりやすく進める技術がなかったのです。学生にとってはまったく面白くないから、時間の無駄と考えたでしょう。あちこちでしゃべっているのは当然のことながら、カーラーで髪を巻く子、化粧をする子、寝ている子、お菓子を食べる子、教壇に立っている私は、なすすべも知らず、悔しいのと悲しいのを堪えながら、かろうじて何かを話し、時間を過ごしていたようなものです。
どうにかしたいとは思うものの、相談する相手もなく、アイディアもなく、私が登校拒否にでもなりそうでした。
何回目かの授業のとき、出席を取りながら、学生の返事に対して、自分が返事をしていることに気がつきました。学生の返事に対して返事をする私の、もともとの目的は、出席簿をつけるために、自分自身の確認を行うことでした。それは出席簿をつけることに慣れてなかったときに、返事を聞き取ることと、出席簿をつけることの両方が一度にできずに、たびたびミスをしたことがあったからです。
しかしその頃はすでに、出席を確認して、出席簿をつけることは、簡単な作業になっていました。そこでこの行動を何かに利用できないかと考えたのです。これがこの後、すごく役に立つ結果となりました。
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