- 松下 雅憲
- 株式会社PEOPLE&PLACE(ピープルアンドプレイス) 代表取締役
- 東京都
- 店長育成・販売促進ナビゲーター
対象:人材育成
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「部下が年上なんです・・・だから、上手く叱れないんです。」
ある時、あるマネジャーからこう相談されました。
確かに、年上を叱ることに、苦労しているリーダーは多いですね。
私「年上の部下を上手く叱れないんですね」
マネ「そうなんです。なんか言いにくい・・・」
私「何が心に引っかかっているのでしょうか?」
マネ「年上だし、先輩だし、昔はあの人から指導してもらったこともあるし・・・でも、部下だし。ミスするし。」
私「あなたは、その方を見下したいのですか?・・・下に見たいとか?何となくそう感じました」
マネ「そ、そんな気持ちはありません。むしろ、先輩だし上手く持ち上げたいぐらいです」
私「リスペクトしていると言う事ですか?」
マネ「そうですね・・・尊敬までは行かないけれど・・・敬意は表したい」
私「あなたが、年下の上司に叱られるならば、どういう方法だとありがたいですか?」
マネ「自分ならば、私の立場を尊重して、年下からでも、気持ちを理解してくれながら丁寧に言われると、ちゃんと言っていることは理解出来ます。」
私「では、あなたが、年上の部下を叱るには、どうすれば良いのでしょう?」
マネ「相手の立場をよく考え、まず、相手の話や事情を聴いて、それから私が重要だと思っていることを、丁寧に伝えます。」
私「出来そうですか?」
マネ「何か出来そうな気がします。と言うか、やります。」
私「では、早速それを試してみましょう」
マネジャーは、部下に対して上から見なければいけないような錯覚をしていたようです。
でも、年上、先輩、、、、そう言う態度を取ったときの相手の心情が気になって仕方がなかったようです。
上司だから、上から見る必要はありません。見下したりすることも不要です。
年上であるとなかろうと、相手に敬意を表するのは当然のことです。
相手をリスペクトする。
敬意を表する。
相手を尊重する。
相手のプライドを理解し、相手を傷つけない。
相手を傷つけてわからせようとすると、傷の痛みに気持ちが行ってしまいます。
痛みが与えられた一番の原因は自分になるはずですが、そこまで視点は行きません。
傷を与えた相手に原因を求めてしまいます。
真の原因を自分に求めることが出来る人は、そもそも受け止め方、埋め止める態度が違いますから、年下の上司も普段からきちんと言うことが出来るでしょう。
今回のケースは、そうではないから言いにくくなるのです。
でも、言う方、叱る方にも問題はあるのです。
相手へのリスペクトが少ないのです。
だから、相手(このケースでは年上の部下)が、受け入れにくい空気を作るのです。
歳の上下は無関係です。
どんな相手でも敬意を表して接していれば、叱ることの誠意は伝わります。
必ず!!
まずは、相手に敬意を持つことから始めたいですね。
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