「将来英語を使う仕事をしたい」「英語を話せるようになりたい」などの、曖昧な理由での「留学」は終わりました。

また「日本の学校が合わないから」などのただ単にマイナスの理由からだけの「留学」も終了。

これからの「留学」をどう認識するべきか。

以前に見かけて気になっていた質問に答える形で分析してみました。

「今私は中学生なのですが、大学、または高校で留学の経験はあった方がいいのでしょうか？

お金と時間をかける価値が、留学にありますか？ 

できたら、留学するために今からやっておくべきとこも教えてほしいです。」

１．「留学」にお金と時間をかける価値はありますか？

答えはYES & NO です。

「留学」への入念な計画と準備、「留学」する明確な目的、「留学」の先にある自分の未来への現実的なプラン、そして「留学」に足る高度な能力を持つ場合は、YES.

そうでない場合はNO.

２．大学、高校での留学経験はあったほうがいいのでしょうか？

単なる「留学経験」なら必要ない時代になりました。

高校生の１年ほどの短期体験は、以前から「たいした効果がない」ことは明白でした。

日本の高校が生徒集めの道具として英語圏の学校と提携し送り出していた短期体験とやら。

むしろ、日本の高校での体系的な基本学習が１年飛んでしまうことのマイナスの方が大きかったと思います。

受け入れ先、エージェントが金のなる木と飛びついて爆発的に広がりましたが、英語圏各地のNew Normal状況では受け入れる余地はほぼないですね。

多くの日本の大学も短期で学生を送り出すプログラムを持っていますが、TOEFL/IELTSの高いスコアを要する、能力の高い学生のみの短期体験以外は現在では不可能。

各国の設ける制限措置も当分続くと思われます。

３．大学での正式留学にはお金と時間をかける価値が十分あります。

日本の高校までの基本学習で頑張り、好成績を取り、社会活動でも経験を積んだ場合にのみ、「カナダ大学正式入学」は可能です。

また、高校在学中には３年計画で十分カナダのレベルに届くような準備勉強をすることも不可欠です。

詳細は「New Normal世界でのカナダ正式大学入学方法」を。

オンライン授業が常態化する中、対面授業がどんな形で進化していくのか、それに耐えられるだけの基礎学力が必須となりました。

特に高度なレベルの英語エッセイ、クリティカルシンキング思考法運用能力は必須です。

カナダに来てから「英語を学ぶ」という形の間違った「大学留学」はすでに存在しません。

日本にいる間に「英語を十分学んで」から「英語で専門分野を極める」カナダ大学に来て下さい。

日本の若者が外の世界で勉強することは、これからの時代に非常に大切だと思います。

次にやってくるパンデミック、また世界の大きな変化に対応出来る能力をつけるためにも、「大学正式入学」には大きな価値があります。

カナダ大学正式入学を目指す日本の高校生のみなさん。

カナダから頼りになる味方として応援しています。

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