カナダBritish Columbia 州の大学が９月からもオンラインで教育を行うと発表しています。

現段階での判断ですという但し書きもついていますので、パンデミックの経過により流動的ではありますが。

数週間前には、オンラインと対面の併用ということを言っていましたが、ここに来て「ほぼオンラインのみ」という決定を行いました。

カナダ政府の方針に従った決定ということです。

未成年を抱える高校留学の状況は、更に厳しく政府方針に左右されると思います。

大学からは、留学生への対応も非常に細かくお知らせが届いています。

高校留学を行う地域の教育委員会のお粗末な対応と比べると、さすがに教育のプロ集団であることが実感出来る内容です。

概要です。

（各大学により異なる部分はありますので、すべての大学に当てはまることではないことを理解して読んで下さい。）

１．オンライン主体で行う授業は留学生が母国からの受講出来るような形にする

時差がある場合にもasynchronous teaching methods（生徒みんなが同じ時間に授業に参加する形ではない） で行う。

２．通常のキャンパスでの活動が出来ないことを補うためのVirtual Eventも多数企画中

３．各留学生へのサポート体制を充実

４．ほぼオンラインとなるFall Semesterには入学せず、WinterSemesterに延期する場合は授業料及び他の費用はすべてPenaltyなしで移行出来る

５．Fall Semesterのためにカナダに入国し自己隔離が必要な場合には、大学が対策を検討中。

地元のホテルを使用したり、寮に申し込んでいる学生には寮での自己隔離が可能かどうか検討中

などなど、こちらからの質問にも迅速に詳細を答えてくれています。

返事も速い速い。

自宅から仕事をしている担当者たちが、まるで常にコンピューターの画面を睨み、メールが来るとすぐに答えてくれているかのような印象です。

まぁ、これまでに築いてきた信頼関係も大いに関係あるとは思いますが。

　カナダ政府も大学オンライン化を受けて、Post Graduate Work Permitの条件を緩和しました。

カナダの大学から　Degree / Associate Degreeを取って卒業した留学生には８ヶ月〜３年の範囲で就労ビザがもらえます。

その学業内容のうち、オンラインで受講した単位数を50％まで認めるという変更を行いました。

（以前はその分をビザの期間から差し引くなどの制限がありました。）

その変更に該当する留学生を、今年のSummer Semester入学者から、Fall Semester 入学者まで広げる決定も行いました。　（詳細はこちら） 

またしても高校留学生には良いニュースではありませんね。

オンラインの高校留学に意義を見出す生徒も親もいないのではと思います。

「英語の環境」を求めての留学がほとんどだと思いますので、オンラインがずっと継続する場合には成り立たない留学だと思います。

またカナダ政府も、高校留学生の存在は忘れたかのように、全くニュースにも政治家の言葉にも登りません。

高校留学の現場で一体何が行われているかは、おそらく知らないか、興味がないか、いずれにしてもいいニュースは全く入って来ないことが残念です。

大学留学生のみなさん、オンライン授業でもFall Semesterから入学するか、それとも延ばすか迷うところですね。

でも、あ〜あと落胆せずに、この空いた時間をどう自分の未来のために使うか、たくさん方法はありますので、どん！と前向きに一歩を進めて下さい。

Keep Trying!!

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