BC州は今年のGraduation Assessment Exam をすべて中止しています。

今年卒業見込みで、最終の州試験を受ける予定だったGrade12の生徒への対応はまだ決まっていません。

カナダのGrade12生の場合、ずっとカナダの教育制度で勉強し、過去の成績もすべて記録され、それぞれの能力把握は比較的簡単に出来ると思いますので、州試験に変えての何らかの対応がなされると思います。

そうでないと、すでに大学から入学許可をもらい、州試験の成績のみを待つ高校生には余りにも酷なことになりますから。

ところが留学生にとってはそう簡単ではありません。

学校が優先的に対応する予定の生徒の中には「留学生」は全く含まれていないことが大きな心配です。

法外な授業料を払った上に、毎年レベルの低いサマーコースにも高い授業料を払い（契約違反だと思いますが、親のみなさんは平気のようです。）とにかく単位〜〜！と焦っていた高校留学生には更に悪いニュースです。

「今年のサマーコースはすべて中止です。」

カナダの各州がそれぞれ学校再開に向けて必死で考える中、留学生の多く集まるBC州保険省のトップDr. Bonnie Henriがこんなコメントを出しました。

"We need to make sure that we are able to provide the educational services that are needed, particularly for those younger children who can't stay home by themselves if their parents are going off to work.”

「学校を再開する場合の最優先順位は、教育を一番必要としている子供からになります。」

やった！　高い高い授業料を払い、地元の経済を助けている留学生のことか？と思ったのですが、全く期待外れ。

（そうですよ、留学生の親のみなさん。　あなたの払っている年間100万を超える授業料はあなたの子供の教育に使われているのではなく、カナダの人の生活のために使われています。）

「親が仕事中ひとりで留守番の出来ない幼い生徒が優先です。」

あれ？

あんなに三顧の礼で迎え、「留学フェア」と称し日本までニコニコ顔で勧誘に来た留学生は優先ではないんですね。

Dr. Henri はこうも述べています。

「少数の生徒が今学年末前に学校に戻ることもあり得ます。　しかし、方法はまだ議論中。」

"We're not thinking about school over the summer, but we want to make sure that we have plans that address all of our issues for the fall.”

「夏の間に学校を再開することは考えていません。　しかし、秋にどうするかの計画は必ず作りたいと考えています。」

更に、

「仮に秋からの学校再開が可能であったとしても、"hybrid" model になると思います。　オンライン学習と対面学習のミックスです。」

対面授業も、まずは前述の「対面授業でないと指導が難しい生徒」から始める予定だそうですが、もちろんその「対面授業でないと指導が難しい生徒」は留学生のことではありません。

9月の新学期からもおざなりの「オンラインごまかし授業」が継続する可能性が非常に高いのがカナダの現状です。

「高校留学」が崩落し瓦礫と化した瞬間を見た気分です。

良識では考えられない額の授業料を払い、家庭内暴力と精神不安定の渦巻くホストに高いステイ料を払い怯えながら暮らし、質の低いおざなりな授業を受け、州試験のレベルに届く学力もつかず、日本で学んだ高校生よりもはるかに低い学力しかなく、どこの国の大学にも届かず、一生「何も学べなかった高校時代」を引きずって行く。

瓦礫ですね。

そんな瓦礫から這い出し、「自分の教育は自分で守る！」という生徒へのサポートを行っています。 

コロナウイルスに自分の人生を壊されたくないと思う高校生の方はご連絡下さい。

前を向いて相談致しましょう。

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