大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ留学事情- 留学生多すぎ!」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
カナダにいらっしゃい!

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オオサワ マチコ
( カナダ留学・クリティカルシンキング専門家 )
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カナダ留学事情- 留学生多すぎ!

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留学 大学・高校正規留学 2019-09-20 04:16

授業料収入に目がくらんだカナダの学校。

「金のなる木!」と留学生を入れすぎた滑稽な状況が起こっています。

 

先日は、カナダメディアからのニュースを報告。

今度は、そんな様子を実際に見るために、高校と大学を訪ねることに。

 

まずは、ホワイトロックの家の近くにある人気のSemiahmoo Secondary School.

とんでもない数の留学生を入れてきたサレー学区の管轄です。

サレーはとても危険な場所もありますが、全体的には最近の評判は高いです。

特に南の方は高級住宅地も多く、観光客が大好きなホワイトロックもあり、校区も人気が高いと聞いています。

 

「日本から短期の体験留学をしたい生徒がいるんですが。。」と、まず口火を切ると。

受付にいた女性、何も言わずにコンピューターの画面をみつめ、目がキョロキョロ。

あれ?

話も聞いてくれない?

感じ悪る〜と、思ってそのまま立っていたら、奥で電話をしていた女性がやおら立って来て。

 

「ホワイトロック周辺の3つの高校共、満員過ぎで地元の生徒さえ入れないんです。 この校区に住み、もともと入学資格のある生徒の3分の1しか入れなくて、あとは遠くの高校に行くしかない状況。 そんな状況で留学生は無理ですね。

どうしてもというなら、サレー教育委員会の留学プログラムと交渉することを勧めますが、まず席はないと思います。」

 

やっぱり、メディアのニュースは本当でした。

ニュースにあった、バンクーバー、バーナビー、ウェストバンクーバーだけでなく、周辺地域全部にも広がっている「高校留学の終末状況」。

税金を払っている地元の学生より留学生を優先させて来た傷口が、治療不可能なまでに広がっているようです。

 

次は、大学の状況探検。

Kwantlen Polytechnic UniversityのInternational Programに向かいました。

ビジネスや、ファッションなど、実用的なコースの評判が高いこの大学。

日本からの留学生は、まずTOEFLやIELTSのスコアが届かないのでInternational ProgramがオファーしているESLからのスタートとなります。

 

ふむ。

かなり低いレベルから始まりますね。

TOEFL32ですと。

こんなスコアでカナダに来ても、どこにもたどり着けないです。

ESLを終わるのに(うまくいったとして)3年はかかりますから。

 

それに、このレベルだとインドとか中東、アジアから来た移民のおじさん、おばさん達と同じクラスですね。

カナダでの生活をどうするかなど、およそ大学進学には及びもしないレベルです。

 

しかも、スケジュールの融通が効きません。

「来たいならいらっしゃい。」という態度のInternational Officeでした。

 

そして!

ここはインドか!と思えるほど、インド人だらけ。

たまにアジア人。

日本人にはキツイかな。

 

更に、留学生がInternational Advisorに会えるのは月〜木の午後2時〜4時のみ。

それも1時55分までに申し込みをしないと会ってくれません。

面白いので、申込みをしてInternational advisorに会ってみました。

私が申し込みをしたのが1時50分(危ない!)その後やって来たふたりのインド系留学生は断られてました。

「今日は満員になったから」と。

 

あれ?私の時間は午後3時10分から。

4時までまだ時間あるやん!

困ってる留学生の相談にのってやってよ〜〜〜と言いたいのをこらえて観察。

 

やっと会ったアドバイザーは、東ヨーロッパなまりの強い年配の女性でした。

ホームページを見ればあるようなおざなりな情報しか聞けないのはまだしも、日本人がカナダの大学に本気で留学するケースなどは想定もしていない印象でした。

インド人に夢中?

 

しかも、アドバイザー室には今度アドバイザーになる見習いの人が。

最近はInternational advisorになり手がなく、給料の安さと仕事量の多さでやめる人が多いです。

(仕事量が多い? 2時〜4時までしか学生に会わないのに?)

 

駄目だこりゃと、大学を後にしました。

 

もう一ヶ所訪ねたのは昔から低いレベルの留学予備軍をESLに集めているLangara College。

以前に教えた生徒がここを踏み台にしオタワの大学に進学したので、一度訪ねたことがあります。

雰囲気は前よりいいかも。

ま、夏が終わったあとなので、日本の提携大学からどっと押し寄せる「きゃぁきゃぁ、わぁわぁ」の日本の大学生の姿がなかったからかも知れません。

 

International Officeの韓国人(おそらく)の女性の応対はにこやかで丁寧でした。

ボスは日本女性だそうですが、休暇中。

どこまで融通を効かせてくれるのか、かなりレベルの高い日本の高校生がここのESLを取る場合は想定しているのか、などは今後ボスとのコミュニケーション次第かも。

それだけの権限をInternational Officeが持っているのかも疑問のままです。

 

質問している間中、隣のテーブルでは中国人スタッフが中国人3名(おそらくエージェント)と周りも何のその、凄まじい大声で話していたのがとても気になりました。

 

ESLのレベルは9つ。

最初のアセスメントテストでレベル分けされるそうで、TOEFLスコアなどは考慮していません。

その当たりが以前からどうも信用出来ないので、積極的にLangaraに生徒を紹介したことはありません。

やはり変わってないようです。

学費はまぁまぁ良心的でした。

 

日本からLangaraに来ようかと思っている「カナダ大学進学希望」のみなさん。

留学時に少なくともTOEFL70には届いていること。

そうでないと、結局ここのESLのかなり下からのスタートとなり、数年経っても先が見えないという結果になりそうです。

どんな笑顔で、どんなに「簡単ですよ〜」と言われても信用しないこと。

自分の能力だけを信じて下さい。

信じるだけの能力がない場合は、日本で頑張る!


直接ご相談はこちらまで。

 

Good Luck!

 

 

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