大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
また責任者交代のカナダ高校留学受入学区 - 相当魅力のない職場かも
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「カナダ高校留学受入学区の不安定さ– 頻繁に辞める責任者」では、Kootenay School District留学プログラムボスの求人広告を報告しました。
「また責任者が辞めた Kamploops 高校留学プログラム」では、Kamloopsのスタッフ不足を。
2月に行った「カナダ高校留学受入学区がどれだけ日本人留学生を大事に扱っていてくれるか」調査からまだ4ヶ月しか経ってないですが、カナダの教育委員会が「自己宣伝する」留学生プログラムには大きなひび割れがあるようです。
カナダ教育委員会の「高校留学プログラム」は実に頻繁に人が辞める職場です。
人が変わるたびに、留学生にとってはまたイチから自分の存在をアピールする必要が生じますし、親にとっても方針がコロコロ変わるのに対処する必要が出てしまいます。
エージェントはリベート契約さえ保持できれば、誰が責任社であろうが知ったことではないでしょうけどね。
「日本人留学生をどれだけ本気で大切に扱っているのか」調査で、好意的な回答が戻り、責任者の対応にも好感が持てたバンクーバーアイランドのSaanich留学プログラム。
個別のお問い合わせでも、Saanichを考えているんですが。。。という方が結構いらっしゃいます。
「留学フェア」や、エージェントの囲い込みも上手な学区かも知れません。
そのSaanich留学プログラムからのSenior ManagerとHomestay Managerの募集が1週間ほど続いています。
人が集まらないのか、魅力のない職種であるのか、興味のある人が少ないのかも。
この学区の点数がかなり下がってしまいました。
Senior Managerとはかなりの責任ある仕事でしょうから、留学生に対してどんなことをする仕事なのかなと思いきや。
留学プログラム自体のボスはPrincipalと呼ばれるみたいで、その補佐のような仕事ですが、あらら。
特には、学区の宣伝に力を入れるのが大切な仕事内容だと書かれています。
新しい留学生とリクルートすること! マーケティング戦略を練ること!
Social Mediaを活用しオンラインでの宣伝にも集中すること。
エージェントのトレーニングもSenior Managerの仕事だそうです。
宣伝部長ですね。
すでにSaanichに来ている留学生への関与はあまりなさそうな仕事です。
「釣った魚には餌をやらない」のかも。
Homestay Manager 交代もとても気になります。
かなり問題の多いカナダのホームステイ事情ですので、前任者が燃え尽きたか、もう無理!と辞めてしまったか、どっちかではないかと。
外から新しい人を募集するだけでなく、すでに留学プログラム内で働いている人にも「ホームステイ担当者」しませんか?と声掛けをしているみたいです。
それでも1週間以上募集広告が続いているということは?
かなり不人気な仕事ですね。
ホームステイ事情が相当厳しいことが想像出来ます。
そして、また! Kamloops留学プログラム。
余程機能していない学区のように見えます。
District Coordinatorを3年契約で募集中。
前回Kamloopsが募集したのは、留学プログラムのボスで、やはりSaanichと同じく宣伝と留学生の獲得が至上業務でした。
今回は、宣伝部隊ではなく、カリキュラムや州政府通達を扱う仕事らしいです。
教育長に、どんな戦略で留学生へのカリキュラムを作るかを進言したり、予算を勝ち取ったり、留学カウンセラーや留学生を扱う教師へのカウンセリングも仕事です。
あれ?
新米で、こんな複雑な仕事が出来るのかなとこっちが心配になりました。
留学生にどんなカリキュラムが必要かなど、未経験者にはわかるはずもないです。
しかも、留学生への戦略的カリキュラムですか。
またしても「留学生」は蚊帳の外。
自分たちの自己満足留学プログラムの内情が透けて見えてしまいます。
カナダ高校留学を考えている親子のみなさん。
すでに留学中、しかも、Saanich, Kamloopsで留学中のみなさん。
どれだけ詳細に調べ、目的地を決め留学しても、こんなことばかり煩雑に起こる「カナダ高校留学」だとよ〜く認識し、自分は自分で守れるだけの能力を付けてからカナダに来て下さい。
すでにカナダ高校留学の落とし穴にはまってしまったみなさんは、これからどう自分を伸ばせば存在感を高め、留学プログラムの餌食にならない留学が出来るか考えましょう。
カナダの高校留学生活は自分で守るしかありませんから。
しかしね。
こんな新米ばかりを募集し、本当の専門家がいない寄せ集めの留学プログラム。
よくもあんなに高い授業料を請求しますね。
実社会のビジネスでは、あっという間にはじき出されるレベルです。
「カナダ高校留学」はますますお勧め出来ない領域に入ってしまいました。
「カナダには大学からいらっしゃい!」入念な準備をお手伝いしますから。
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