大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダを本当に知っていますか? 留学希望のみなさん。
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カナダの高校に留学したけど、学校は中国人やインド人だらけ。
カナダでホームステイをしているけど、ホストは移民家庭で英語を話さない。
白人のクラスメートと友達になれない。
などなど、相談が舞い込んできます。
あのね、カナダをどんな国だと思って留学しましたか?と、聞いてみたいです。
カナダは、くせのない綺麗な英語を話す白人が暮らす北の国。
と思っていましたか?
違います。
カナダは、移民で成り立つ他民族の国です。
世界のあらゆる場所からカナダに移り住んだ人たちが暮らす国、それがカナダです。
カナダに留学する目的は、
「多民族国家としてのカナダで勉強する。 多様な民族と接し、グローバライゼーションを間近に体験する。」であるべきですね。
高校に留学して驚いた!
白人が少ない!
そう思った人も多いのではないですか?
当たり前です。
このグラフを見て下さい。
カナダの2016年の統計、15〜34歳の若者人口に占める非白人の割合です。
移民労働者が集まる都会は、特に非白人率が高いですね。
留学生の多いトロント、バンクーバーは、もちろん群を抜いて高いです。
留学先の高校での非白人率の高さが、これでよく理解出来ると思います。
じゃ、田舎に行けば白人と友達になれる可能性が高い?
いえいえ。
田舎は田舎で大きな問題を抱えています。
農業に従事する保守的な考えの白人が多く住む田舎は、「移民反対」の立場を取る人の縄張りです。
非白人には排他的な雰囲気がありますので、それを嫌う移民達は都会に集まるわけです。
従って、日本人の高校留学生にも非常に厳しい環境が、カナダの田舎留学です。
それに、カナダ政府の積極的な移民政策のおかげで、田舎にも非白人の割合が年々増えています。
もはや、カナダを「白人の国」と定義するのは、相当の時代遅れの感があります。
今度はこのグラフ。
カナダの15~34歳の非白人人口が占める割合の変遷です。
20年の間にずいぶん増えました。
まだまだ増え続けています。
さぁ、カナダに誰が住んでいるのか、少しおわかりいただけましたか?
日本では決して体験出来ない、他民族国家の中に飛び込み、カナダの一員というより、世界の一員としての常識を身につけたいみなさん。
世界の民族に混じり、日本人であることをいい形で代表したいみなさん。
「白人の国カナダで英語を学びたい」という時代遅れの希望を捨てる気のあるみなさん。
ぜひ、カナダにいらっしゃい!
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