田尻 健二(心理カウンセラー)- コラム「心の病」 - 専門家プロファイル

田尻 健二
お望みの人生の変化への効果的なお手伝いが私の仕事です

田尻 健二

タジリ ケンジ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
心理カウンセラー・産業カウンセラー・夢分析家 
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心の病 のコラム一覧

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現代型うつのメカニズム(私説)-自己愛講座6

最近、従来のうつ病と区別する形で「現代型うつ」という言葉がよく聞かれるようになりました。この名称は正式な診断名ではありませんが、多くの専門家が「自己愛の病理」と推測していて、私もこの考えに賛成です。 今回はこの事に関して総論的な内容を書かせていただきます。 あくまで私見ですが、現代型うつは次のような理由によって生じると考えられます。 自己愛的な性格の人は自尊心を支えるために、躁的防衛と呼ばれ...(続きを読む)

2013/12/06 21:29

抗うつ薬+休養だけでは、うつ病は治らないこともあります(私見)

今回は「うつ病」への対処に関して、私の個人的な見解を書かせていただきます。   マスメディアから提供される情報に代表されますように、うつ病のサポートは「抗うつ薬の服用+休職などの休養」が一般的だと思います。 ですから多くの方は、この方法によってうつ病に対処されていると思います。   ところが厄介なことに、一度うつ病を発症した方が2年以内に再発する確率は50%以上(調査によっては70%以上...(続きを読む)

2013/08/08 15:15

不安障害の症状改善のパターン(概略)

不安障害とは? 不安障害とは「不安」を主な症状とする次のような精神疾患の総称です。   ・パニック障害 ・特定の恐怖症 ・社会恐怖(社会不安障害) ・強迫性障害 ・外傷後ストレス障害(PTSD) ・急性ストレス障害 ・全般性不安障害 ・一般身体疾患を示すことによる不安障害 ・物質誘発性不安障害 ・特定不能の不安障害     不安障害の症状の改善のパターン: 不安障害...(続きを読む)

2013/06/30 22:48

気持ちの上では、自分と他人の区別が非常に曖昧な日本人の心性~自己愛講座5

日本人の心性に適した精神分析理論~自己心理学   「他人の出来事をまるで自分のことの ように嬉しく感じる」という感覚、日本人の私たちでしたら当たり前に感じるものでしょうが、個人の自律や、自他の区別をはっきりと意識する西洋の価値観の 中から生まれた精神分析では、このような感覚について研究されることはほとんどありませんでした。   その精神分析で、このような日本人の感覚も説明できるような理論が...(続きを読む)

2013/06/23 22:17

不正や悲惨な出来事などへの怒りは、自らの理想を傷つけられたことへの心の防衛反応

前回の「怒り」に関する記事は、他人の言動や態度による心の傷つきの話でしたが、今回は不正や悲惨な出来事などに対する怒りの感情について考察します。 最初にTwitterのツイートを再掲します。 不正や悲惨な出来事などを目にした時の「怒り」にも、心の傷つきが伴います。それは漠然とでも誰もが思い描く、自分なりの「理想」や、その理想を実現したい、実現する力が自分にはあると思う自信(自己効力感)が打ち砕...(続きを読む)

2013/04/04 22:05

「怒り」は自尊心が傷つけられたことによる「悲しみ」の辛さから自分を守る自然な反応です

はじめにTwitterで反響が大きかったツイートをこちらにも掲載させていただきます。 「怒り」の底には必ず と言って良いほど「悲しみ」があります。なぜなら怒りとは「心が傷つけられたことへの反応」だからです。そして心の傷つきには必ず悲しみが伴うためです。 そう思えば少しは寛容になることができ、怒りの応酬になっていまうことも防げるかもしれません。例外もありますが…   ちなみに最後の「例外」とは...(続きを読む)

2013/04/02 20:42

利己主義から逃れられないとしても、それを自覚することで謙虚になれます

これまで何回かに分けて利己主義と利他主義について検討してきた結果、出た結論は「人間は完全に利他的に振る舞うことはできず、何かしら利己的な側面を有しながら行動している」というものでした。 そしてこのことに関して私は自分が利己的に振る舞っていることを可能な限り自覚することが、快適な日常生活を送る上で必要だと考えています。 その理由を自覚できていない場合との対比で説明させていただきます。   自...(続きを読む)

2013/03/29 00:55

利己主義の徹底は、むしろ良好な人間関係につながる?

利己主義を徹底すると、周囲の人の都合を考えざるを得なくなる: これまで何回かに分けて利他主義について検討した結果、私たちは純粋に利他的には行動できないだけでなく、徹底的に利己的に行動したとしても「自分勝手」「自分のことしか考えない」などと批判さ れるような状態にはならず、むしろ(自分の利益のために)周囲の人のことも考え、かつできるだけ良好な、あるいは苦痛の少ない人間関係を築こうと試みるは...(続きを読む)

2013/03/26 21:03

私たちは無意識に、他人に対して多くのことを期待しています

純粋に「相手のため」という行為は存在するのか? 前回のノートでは純粋に「相手のため」と思ってしたことでも、相手の方から感謝されるなどの行為が生じることで、結局は自分の利益にもつながることを考察しましたが、最初の部分の「純粋に相手のために」何かを行うことが可能なのかどうかについて触れておりませんでした。 ですから今回はこの点について検証してみたいと思います。 このことについてはいろいろな考え方...(続きを読む)

2013/03/20 01:29

完全な利他主義は幻想に過ぎない?

今回は自己愛の対極とも考えられる「利他主義」について私なりに考察してみました。 なぜなら一般的には、自己愛の典型とも言える「利己主義」はあまり歓迎されないのに対して、しばしば自分犠牲を伴うような「利他主義」には非常に高い価値が置かれることが多いのですが、本当にそうなのか一度自分なりに検討してみる価値があると考えたためです。   コミュニケーションには完全な自閉状態でもない限りは、必ず相互作用...(続きを読む)

2013/03/18 14:09

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