堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「恋愛経験が少ない男性の心理」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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堀江 健一

ホリエ ケンイチ
( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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恋愛経験が少ない男性の心理

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恋愛心理 2016-04-10 12:20


今回は、恋愛経験が少なく、奥手な男性が、女性にアプローチする時に、やってしまいがちな言動について考えてみたいと思います。


男性が恋愛に消極的な理由

草食男子・断食男子と言う言葉が世間で流通するようになって久しいですが、その背景には

●経済格差により結婚して妻子を養うだけの経済力を得られない為に、恋愛に対してもあきらめていたり、及び腰になっている。

●個人の時間を自分の趣味などに使いたい為に、恋愛・職場の飲み会など全体的なわずらわしいと思う人間関係を避けようとする心性がある。

など一般的には考えられているようです。


私のカウンセリングに来られる方の男女比は女性60%男性40%ほどで、男性の平均的な年齢は35歳位ですが、そうした男性の本音として、やはり恋人が欲しいと思っておられます。

けして草食なわけではなく実は積極的に考えてはいるのです。


でも恋人が出来ない理由として

●物理的に知り合う機会・仲良くなるきっかけが無い

●女性とのコミュニケーションスキルが不足しているのではないかと苦手意識が強く、女性を楽しませる自信が無い。

●自分の現在の年収では女性から見向きもされないのではないか? 


総じて、

女性から恋愛対象として見てもらえる基準に達していないのではないか?

と言う不安が強いようです。



なぜそんなに自信が無くなってしまうのか?

と言う背景にも、深い所には

●幼年期からの親の期待値が高く、それに応え満たせていると思えず、自己肯定感が低くなってしまっている。

●学校でのいじめやスクールカーストの問題で、自己価値観が低くなってしまっている。

などのなんらかの理由で心に傷を受けてしまっている場合があるようです。


実態はわからない所もありますが、現実的に恋愛に対して、屈託なく自分の恋愛感情を、相手の女性にサインとして示せるような男性はほんの一部であり、20代30代40代、各世代を通して、少なくなっているように思います。

恋愛格差と言いますか、一部の心の傷が少ない男性だけが、何人もの女性と恋愛を謳歌し、結婚に至ることもあるものの、自信が欠如した男性は、まったく恋愛に縁が無いまま年齢を重ねている状態と言えます。


経済的に言えば一部の宣伝広告費にお金をかけている人気商品(全体の10%ばかり)にばかり需要が集中しており、物は良いのに宣伝されていないお宝が、誰にも知られず埋もれている様なものです。

当然人気が高い商品を獲得する為には、女性側も宣伝費(外見を良く見せる努力など)をかける時間とお金が必要となって来ます。

そしてそんな人気商品を獲得できる女性もまた、ほんの一部の方に限られてしまうかも知れません。

そこまで恋愛重視で自分に宣伝費をかけて、人気商品を手に入れようと思う女性は、努力されたら良いと思いますが、そうした価値観だけで恋人が欲しいと思っているわけではない女性も多いことかと思います。

そこで今回はそんなお宝的な男性について、宣伝部長として宣伝してみたいと思います。


彼らは、普段の見た目の印象として、おとなしい人達が多いようです。

ですから人気商品である男性が、女性に出す「脈ありサイン」に比べたら、非常にそのサインはわかりにくいものとなります。


むしろ一部の男子は女性に好意がある事を、必死で隠そうとさえしてしまいます。

根底に「自分の様な者に好意を持たれたら、相手の女性は迷惑に思うのではないだろうか?」とネガティブな不安があって、相手に迷惑と思われたくなくて、好意を素直に示すことが出来ないのです。


恋愛経験が少ない男性の特徴的なコミュニケーションの傾向

しかしそんな不器用な彼らだからこそ出てしまうサインがいくつかありますので、ご紹介してみましょう。

●好きになってもらおうと背伸びしてしまう。

○自慢話や、興味があって知識に自信がある特定の事に関する話しばかりをして、自分を認めてもらおうとしてしまう。(例え実際に学歴が高かったり、収入が高かったりしても、本質的には女性に好かれる自信にはなっていない場合も多く見受けられます)

○がんばって笑わそうとして、返ってすべってしまう。

○似合っていない様な今風の服装や髪形を、無理に着こなそうとしている。

○相手との距離感がまだわからず、相手のペースを考えずに、積極的にがんばりすぎてしまう。(例:LINEなど送りすぎてしまう)


●良いなと思う人の前では、非常に緊張してしまう。

挙動不審になってしまう事さえあるため、会話が噛み合わない、弾まない。

意識し過ぎてぶっきらぼうに振る舞ってしまう。

恋愛マニュアルなどで勉強している男性もいるのですが、マニュアルに頼り過ぎていて、自然な会話の流れにならない。


●女性の気持ちに対して鈍い

まさか自分が好きになってもらえるはずがないとネガティブに捉えすぎていて、女性側からの何らかのアプローチやサインがあっても、受け流してしまい、反応を示さないため、何を考えているのか理解されない。(メールやLINEなどの反応が、極端に短くて、続かない)

もしくはサインを出している女性側の方が「私には気がないんだわ」と、勝手にあきらめられてしまう。

これらの言動のいくつかは、女性からすると「傲慢」「痛い」「自己中」との印象として受け取られ、恋愛対象から外されてしまうのですが、実はそれ自体が女性に気があるサインなのです。

しかし結果として、そんな痛い男性から好かれるのは勘弁して欲しいと思われてしまう女性も多いのは、非常に残念な事です。



女性へのお願い

しかし、彼らは自信が無いから恋愛経験がなく、恋愛経験がないから、ずっと自信が付かないと言う悪循環に陥っていますが、人が悪いわけでも、人間として欠陥があるわけでも無かったりするのです。

ただ自分で自分を上手く宣伝する事が出来ないし、経験が無いから自然体で女性とコミュニケーションを取ることに慣れていないだけなのです。


彼らはマスコミが流す「モテる男」像を鵜呑みにして、勝手に「理想の男性像」を作り上げ、それと比べて自虐的に自分を卑下してしまったり、背伸びしてそれに合わせようと変に努力してしまっていたりするので、現実の女性が好む男性像とは食い違ってしまいがちとなります。


また、同時に女性側も「恋愛するならこんな男性が理想」と謳うマスコミに踊らされ、そんな理想的な男性像と付き合えている、素敵な私になりたい」みたいな幻想を抱いてしまう場合もあるのではないでしょうか?

ですから女性側が抱いている「付き合いたい男性像のタイプ」と言うものが、本当に自分に合っているものなのか、見直す必要もあるかも知れませんね。



初めから人気商品である男性を手に入れたい女性は別として、そうでない女性は、そうした不器用なサインを出している男性に対しては、少し「育てる」位の気持ちで、自分の価値観でその男性の良さを見極めていただけたらと思います。

すぐに「この人、ないわ」とレッテルを張ってしまわずに、「私は、こう言う人が素敵だと思う」と言って見てあげて下さい。


恋愛経験の無い男子は傷付きやすい

その時、注意するのは、個人へのダメ出しとして言うのではなく、一般的な男性に対しての意見として伝えてみて下さい。

同時に「あなたはあなたの良さがあるでしょ?」と言う気持ちを込めていただければ、彼らも傷付かないで受け入れてくれると思います。

案外素直な彼らは、

「なんだ、そんな高い基準があるわけではないんだ!」

「こうすれば、女性は喜んでくれるんだ」

と安心して、等身大の自然体な男性になって行ったりするものです。


恋愛に奥手な男性を、あなた色に染めて見るのも恋愛の醍醐味かも知れませんね!



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